受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

フェリス女学院中学校

2018年7月11日(水)

お互いを認め、尊重する校風 “For Others”の精神を受け継ぐ

 横浜・はまぎんホールで開催されたフェリス女学院中学校の説明会には、校長の廣瀬政明先生が登壇。今年で創立148年を迎える同校の最初の卒業生の一人であり、「小公子」の訳者として知られる若松賤子の経歴を振り返りながら、「彼女は、女性の権利が認められなかった時代に、みずから道を切り開いていきました。そのように本校は主体的に生きる女性を世に送り出してきました」と話しました。続けて、教育方針や生徒の様子について、「『キリスト教信仰』『学問の尊重』『まことの自由の追求』の三つを教育理念として掲げる本校では、生徒の主体性を育む指導を徹底しています。生徒たちはお互いの個性を認め合い、互いに協力し合って一緒に何かを成し遂げることを学んでいきます」と語りました。

 また、「教育の根幹」として紹介したのが、聖書のなかにある“For Others”の精神です。「神様から与えられた能力や才能を、自分のためだけでなく、他者のためにも役立てなさい」という教えで、関東大震災で3代目校長のカイパー先生が殉職されたことをきっかけに、教員と生徒との間に広まったそうです。廣瀬先生は「今後もこの精神を大切にして、日々の教育活動を行っていきます」と述べました。

「思索のために書く」ことで 世界を知り、自己を見つめる

 続いて、校長補佐の安東努先生より学習面の説明がありました。それによると、聖書・英語・国語作文の授業は、クラスを2分割して少人数で実施して、深い理解を促しているそうです。特に英語については、ネイティブ教員による授業とLLの授業が全学年で行われ、国際社会で必要とされる語学力を養成しています。

 また、「世界を知り自己を知る行為」として「思索のために書く」ことを重視しており、「教科を問わず、感想文やレポートを多く課して、論述力を高めている」とのことです。さらに、発表や議論の機会も数多く設けて、生徒間の学び合いを促しながら、思考力や表現力を磨いています。加えて、自学自習の姿勢を養う取り組みとして、ノートの添削指導、小テストの実施、指名制補習といったきめ細かい指導も徹底しているそうです。高2からは選択科目が増えるので、生徒は希望する進路に応じて、各自で授業を選択していきます。このほか、キリスト教信仰に基づく人格教育を主眼としているため、聖書の授業と、キリスト教の礼拝と深い関係がある音楽の授業が、6年間必修となっていることも伝えられました。

 学校生活の説明については、教頭の相原伸子先生が担当しました。相原先生は、生徒主体で企画・運営する体育大会とフェリス祭(文化祭)に一生懸命取り組む在校生の姿や、卒業生の声を動画で紹介。「仲間と力を合わせて目標を達成したことが、大きな自信になりました」「自分の意見を相手に正しく伝える力が身につきました。社会に出て、それを実感しています」などと語る卒業生たちの笑顔から、同校がめざす教育の成果を垣間見ることができました。

イメージ写真
遠く富士山も見ることのできる高台にあるキャンパス。2013年から15年にかけて行われた一連のリニューアル工事によって、校舎、体育館、グラウンドが機能的に接続されました

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