受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

海陽中等教育学校

2018年8月26日(日)

全寮制だからできる全人教育で 社会を牽引するリーダーを育てる

 愛知県蒲郡市に立地する海陽中等教育学校は、トヨタ自動車、JR東海、中部電力など80社以上の企業からの支援で誕生した全寮制の男子中高一貫校です。2006年4月の創立以来、イギリスのパブリックスクールを手本とした全人教育を実践しています。この日の説明会で、教頭兼事務長の柴田哲彦先生は「『将来の日本を牽引する、明るく希望に満ちた人材の育成』を建学の精神に、基礎学力と人間力を鍛える教育に取り組んでいます」と話しました。

 最大の特徴は、学校と「ハウス」と呼ばれる学生寮が一体となった生活で、広大な敷地内には教室棟や食堂棟、体育施設、保健棟、野球場、グラウンドなどの施設のほか、12棟のハウスが整然と並んでいます。ハウスでは、2学年ごとに区切られて共同生活を送ります。1棟ごとに「ハウスマスター」と呼ばれるベテラン教員が常駐し、生活面から学習面まで、生徒一人ひとりの毎日をきめ細かくサポート。さらに、約25名が暮らすフロアごとに協賛企業から派遣された若手社員が務める「フロアマスター」が配置され、より身近な相談役、ロールモデルとして生徒の日常を支えています。

 「規律正しい寮生活のなかで、生徒たちは友人や先輩、後輩からさまざまな刺激を受けながら成長していきます」と話す柴田先生。ハウス内での生活を撮影した写真を紹介しながら、「同じ釜の飯を食った仲間として強い絆も生まれます」と説明しました。

開校から13年目を迎え 新たな取り組みもスタート

 年間カリキュラムにも大きな特徴があります。1年を五つのタームで区切り、定期テストや学校行事を含めた授業を6週間実施した後、1週間自宅に帰るという1タームを5回繰り返す仕組みです。また、新しい取り組みとして、今春から、これまで1コマ50分だった授業を45分に変更。1日のコマ数を増加させ、生徒が自由に選べる選択授業を増やしました。同時に「海陽科」という独自科目を新設。科目横断型の体験型かつ教養・学問の広がりが実感できる授業をスタートさせました。

 さらに、教室での生徒に密接にかかわる「アカデミックアドバイザー制度」も今春から新たに導入。学習面や進路について、いつでも気軽に相談できるよう、アドバイザー役を務める先生が生徒一人ひとりに目を配り、ハウスとも連携しながらサポートする態勢ができました。

 「開校から13年目を迎え、変えるべきところは変えていこうと改革を始めているところです」と柴田先生。海外のボーディングスクールとの提携、年間行事の見直し、中学生の土曜・日曜の外出解禁まで、さまざまな面からより充実した教育環境をめざす改善を進めているそうです。

 最後に柴田先生は、今春の大学入試では卒業生105名のうち現役で東大に12名が合格したことに触れましたが、「けっして難関大学合格をめざす学校ではありません。重視しているのは、『大学卒業後、いかに社会で活躍できるか』です」と強調。「海陽はこれまでの日本にはない学校をめざして、これからもチャレンジを続けます。大いに期待してください」と呼び掛け、説明会を締めくくりました。

イメージ写真

http://www.kaiyo.ac.jp 別ウィンドウが開きます。

ページトップ このページTopへ