受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

淑徳与野中学校

2018年9月25日(火)

仏教の教えによる「心の教育」を柱に、国際教育やキャリア教育にも注力

 淑徳与野中学校は、尼僧・輪島聞声(わじまもんじょう)先生によって設立された淑徳女学校を前身とし、仏教主義に基づいた情操教育を実践する女子進学校です。2015年には、高校校舎が中学校と同じ敷地内に移転し、中高連携の教育を行える環境が整いました。

 説明会の冒頭で、副校長の黒田貴先生は、「高い品性を養う心の教育」「豊かな感性を養う国際教育」「輝く知性を養う進学指導とキャリア教育」という教育目標を紹介したうえで、「特に『心の教育』については仏教の教えを重視しており、週1時間の宗教の授業と年4回の仏教行事を通じて、自然や他者と共存することの大切さを学んでいます。そんな仏教における『共生』の精神は、国際教育にも生かされています」と話しました。

 その国際教育については、世界七つの国と地域にある姉妹校や提携校と連携し、国際交流プログラムや短期留学制度などを整えています。たとえば、中学では国際交流の第一歩として、隣人を知ることを目的に、中2で台湾海外研修旅行を実施しています。これに備えて、生徒たちは中1のときに年14回開かれる土曜講座の時間で中国語を学んでいるとのこと。台湾の現地校の生徒たちは日本語を学んでいるので、日本語・中国語・英語という三つの言語でコミュニケーションを図っているそうです。

 このほか、高校では、ホームステイを体験するアメリカ修学旅行、希望制によるイギリス語学研修などを通して、参加した生徒たちの視野を広げて、知的好奇心も高めています。

 次に、学校生活については中等部教頭の小澤幸子先生が説明しました。家庭学習は、「平日2時間、休日4時間」を合言葉に、予習・復習にしっかり取り組むように指導しています。また、理解が不十分な生徒に対しては、再テストや補習、長期休暇中に特別指導も行うなど、徹底的にフォローしています。さらに、「MY GOAL」というノートを使い、PDCAサイクル(Plan:計画→Do:実行→Check:評価→Action:改善)による学習計画をみずから立てながら、主体的な学びの姿勢を養っているのも特徴です。これに加えて、中2と中3には、高校の入学試験を受けさせています。特に中3は、高校からの入学生に勉強で負けたくないという意識が働くため、意欲的に机に向かうそうです。

 行事や部活動も盛んです。中学生のみの文化祭である「なでしこ発表会」のほか、スポーツ大会や芸術研究発表会など、中3がリーダーシップを発揮する良い機会となっています。また、6クラス分の生徒が新たに入学する高校では、高入生と一貫生は別クラスとなりますが、「自治活動や部活動を通じて、互いに刺激を与え合っている」とのことで、それが中高一貫校で陥りがちな「中だるみ」を防いでいるそうです。

 進路指導やキャリア教育にも力を注いでいます。自分自身の行動や考え方に影響を与えた過去の経験を振り返り、その経験から応援したい人や実現したい社会を考える「インパクト体験ワークショップ」のほか、OGによる大学キャンパス見学会や職業体験など、生徒一人ひとりが自分の進路と向き合える機会を数多く設けていることも伝えられました。

 2019年度の中学入試に大きな変更はなく、1月13日と2月4日の2回です。「1月13日の入試では、思考力・判断力・表現力を試す問題を多めに出題します。その準備を忘れないでください」とのアドバイスが送られて、説明会は終了しました。

イメージ写真
JR「北与野」駅と、JR「さいたま新都心」駅より徒歩7分。「自然との共生」をテーマに、風力発電やエコ・ガーデンなどが備わった環境に優しい校舎です

http://www.shukutoku.yono.saitama.jp/ 別ウィンドウが開きます。

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