受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

佐久長聖中学校

2018年9月29日(土)

「礼節・忍耐・誠実」の教育理念の下、生徒の自主性を育む

 「礼節・忍耐・誠実」の教育理念の下、文武両道の全人教育を行う佐久長聖中学・高等学校は、長野県屈指の進学校で、全国有数のスポーツ強豪校としても知られています。県外からも多くの入学者を集めており、五つの寮を完備しているのも特徴です。

 代々木ゼミナール国際教育センター(代々木)で行われた説明会であいさつに立ったのは、校長の佐藤康先生です。佐藤先生は、渋谷教育学園渋谷中学高等学校の入試対策部部長や柔道部総監督として同校の発展に尽力。その実績と高いマネジメント能力が買われ、同校の校長として招かれました。その佐藤先生が最初に語ったのは、「生徒の自主性を育むこと」の大切さです。佐藤先生は、渋谷教育学園渋谷中高時代の教え子の一人である世界柔道選手権金メダリストの朝比奈沙羅選手が医学部進学をめざしていることに触れ、「これからの時代は一つの道だけではなく、柔軟に視野を広げて、さまざまなスキルを磨いていくことが必要です。そのように、自分で進路を切り開く力を養っていくのが、本校の教育です」と語りました。

 続いて、自主性を高める取り組みとして紹介したのが、「ノーチャイム制」と「カジュアルデー」です。ノーチャイム制は、授業の開始や終わりを告げるチャイムがなく、生徒が自分で時計を見て行動するというもの。教員と生徒が合意すれば、授業時間を延長することもあるそうです。一方、カジュアルデーは、中高生らしい服装を自分で考えて、私服で登校する日です。中学生は月に1度、高校生は月に2度設定しています。昨年は、生徒たちからの要望に応えて、ハロウィーンの日をスペシャルカジュアルデーとし、校内での仮装を認めたとのこと。このように、生徒の意見を尊重し、みずから考えて行動できる環境を整えている同校ですが、「『自由ほど責任が伴うものはない』という指導も徹底している」そうです。

 次に、佐藤先生は、アメリカ・カリフォルニア州立マーセッドカレッジとパートナーシップを締結していることを説明しました。一定の条件を満たす生徒は同カレッジに進学でき、2年後に、提携しているアメリカの4年制大学の3年次に編入できます。一方で、カレッジ卒業後、日本の大学に進学したいと考える生徒に対しては、順天堂大学と青山学院大学に編入できる制度も用意しています。カリキュラムについては、中高一貫教育の利点を生かしたコース制を導入しています。「難関大コース」では、東京大学をはじめとする国公立大学や難関私立大学、医歯薬系への進学をめざし、「スキルアップコース」では、スポーツや芸術面の才能を伸ばしつつ、公立中学よりも大幅に多い授業数で学習もしっかりと行い、志望大学への現役合格をめざします。いずれのコースにおいても、授業では生徒がみずから考えて取り組む活動を豊富に取り入れ、深い学びにつなげています。

 全校生徒の約40%が生活し、「館」と呼ばれている生徒寮については、藤澤彩加先生が説明しました。館では、専任教員による手厚いサポート体制の下、規則正しい生活習慣と自学自習の姿勢を確立し、自己管理力を高めていきます。学習面では、毎日1時間半の夜の学習会が開かれており、個別の学習相談にも対応しているのも特徴です。藤澤先生は「館での生活に最初は戸惑っていても、次第に協調性を身につけ、相手の気持ちを考えて行動できるようになります。そんな生徒たちの成長に、いつも驚かされています」と述べました。

 2019年度入試については、東京入試が2回、本校入試が2回、計4回実施されます。1月14日の東京入試①の東京会場は慶應義塾大学三田キャンパスが、1月15日の東京入試②はTKP市ヶ谷ビルが会場となることが伝えられました。

イメージ写真
今年の新入生から新しい制服が導入されました。素材や着心地などにもこだわって作られており、生徒たちにも好評とのことです

http://www.chosei-sj.ac.jp/ 別ウィンドウが開きます。

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