受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

獨協中学校

2018年9月13日(木)

より良い社会の実現に貢献できる「社会の優等生」を養成

 1883年設立の獨逸学協会学校を前身とする獨協中学校・高等学校は、完全中高一貫の男子校です。学園の中興の祖ともいえるのが、大正・昭和期の哲学者・教育者で、文部大臣を務めた天野貞祐です。1952年に第13代校長に就任した天野は、「学問を通じての人間形成」を教育理念に掲げてさまざまな改革を断行。「獨協生が社会に出ればみんな社会の優等生になれる」というメッセージは、同校の教育のなかで繰り返し生徒に伝えられています。

 校長の渡邉和雄先生は、同校の高い理想と教育理念に触れながら、社会性と非認知能力を養う6年間の教育体制について説明しました。最も重視しているのは「真面目さ」「協調性」「精神的な安定性」「開放性」「外向性」という五つの生活スキルと、「やり抜く力」を養成し、「社会の優等生」になれるように指導することです。創立135年の歴史のなかで培ってきた伝統を大切にしながら、グローバル教育やICT教育など先進的な取り組みも実践し、生徒たちが互いに影響を与え合いながら成長できる環境をつくり出しています。渡邉先生は「生徒は未来からの預かりものだと考えています。生徒自身の未来はもちろん、未来の社会から預かっているという思いで、生徒をじっくりと育てていくのが本校の教育です」と語りました。

 具体的な教育の内容については、教頭・入試室長の坂東広明先生が説明しました。確かな知性と正しい心構えを備えた「社会の優等生」を育成するため、6年間を2年ずつの3ブロックに分け、成長段階に合わせた指導を行っています。協力して課題に取り組む「新入生合宿」、自己マネジメント力を養うための「獨協手帳」など、主体的に社会にかかわることを意識させるための取り組みにも力を入れています。

 充実した外国語の教育プログラムも同校の強みです。英語は発信型の力を身につける授業を展開し、4技能をしっかりと身につけます。ドイツ語を第二外国語として学ぶこともできます。海外研修プログラムも豊富で、高1・2の希望者を対象としたイエローストーンサイエンスツアーをはじめ、シアトルホームステイ(高1)、ハワイ修学旅行(高2)を用意しています。在学中に長期の海外留学をする生徒も増えているそうです。

 こうした教育活動の成果は大学合格実績にも表れています。特に医学部の志望者が多く、今春は29名が合格。このほか、早慶上理に50名、GMARCHに75名が合格しています(いずれも既卒生含む)。

 この日は「あなたがすごいと思う獨協生」について、リレー形式でインタビューする映像も紹介されました。そこからは、お互いを尊重する同校の生徒の姿を感じ取ることができました。「『他者との協働』で重要となるのは、他者を認めること。獨協生はお互いを認め合う環境で、社会の優等生としてしっかりと育っています」と結びました。

 最後に、2019年度入試の出題方針について説明がありました。全教科で思考過程を重視するという傾向は従来と変わらないとのことです。「漢字はトメ・ハネよりも、画数や文字のバランスに気をつけて書く」「算数は途中式も採点対象なので、消さずに残しておく」「社会科の基礎的な用語は漢字指定が多い。地形図は毎年必ず出題されるので準備しておいてほしい」といった注意点が伝えられました。

イメージ写真
校舎は都心にありながら、周囲は緑が豊かで、環境教育やグローバル教育など、獨協ならではの経験ができるプログラムも多彩です

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