受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

聖学院中学校

2018年10月2日(火)

キリスト教主義に根差した人間教育で、「学ぶ力」「生きる力」を育む

 教育理念「Only One for Others」を掲げる聖学院は、1903年にアメリカの宣教師H.H.ガイ博士が設立した神学校を母体として、1906年に中学校が設立されました。それ以来現在まで、キリスト教に根差した全人教育を実践しています。クラス編成は「アドバンストクラス」「レギュラークラス」の2コース制で、それぞれが希望する進路をめざす習熟度別カリキュラムを整備。また、「人間力×思考力×国際力」を教育の柱に据え、多様な体験活動を通じてグローバル社会を生き抜く力の育成にも努めています。

 説明会の冒頭、校長の角田秀明先生は、「今年で112周年を迎える本校は、開校以来、キリスト教主義による人間教育を実践しています。生徒一人ひとりに与えられた『賜物』を他者と共に分かち合い、他者のために輝いて生きる力を培ってほしいと考えています。こうした理念の下に、生徒に愛情を注ぎ、豊かな人間性を育む教育環境を整えています」とあいさつしました。

 次に、副校長で入試広報部長の清水広幸先生が、教育内容について具体的に説明しました。清水先生が特に多くの時間を割いたのが、同校の「心を育てる教育」についてです。「中高6年間は人生の土台を作る時期です。本校では、毎朝15分間の礼拝を行い、自分を振り返る時間としています。生徒には自尊感情を高め、自分自身を大切にする人に育ってほしいのです」と強調しました。

 さまざまな異文化体験や探究活動を通じて得られる「気づき」を進路指導やキャリア教育に生かしていることも同校の特徴です。中3で行う新潟県糸魚川での農村体験では、農家に泊まりながら田植えや植林を行うほか、タイ・チェンライの山岳少数民族との異文化交流プログラム(中3~高2)や沖縄平和学習(高2)などもあり、生徒の視野を広げる教育プログラムを数多く設定されています。学ぶ目的を明確にし、問題意識を持つことによって、学習へのモチベーションを高めているのです。

 こうした人間性と倫理観を育てる同校の教育理念の下、卒業生は多彩な分野で活躍しています。一方、各教科の授業はさまざまな工夫に満ちています。例えば英語では、DJ Englishに合わせて正確な発音を学ぶとともに、電子黒板を効果的に利用して実践的な英語力を養成しています。理科では「体験から学ぶこと」を重視し、中学3年間で実験・観察を150回行います。数学では、プログラミングや統計数学を学び、論理的に考える力を磨くと同時に、計算プリントなどで基礎力の徹底を図ります。また、自学自習の習慣や規則正しい生活リズムを形成するため、専用ノートに日々の「To do リスト」を記録する指導も行われます。「生徒は誰しも大きな『伸びしろ』を持っています。本校ではあらゆる角度から地道なサポートを続け、じっくりと一人ひとりの力を引き出していきます」と力強く語る清水先生のことばどおり、平日でも家庭で2時間以上学習する生徒が多く、生徒たちは高い自己肯定感を持って学校生活を営んでいるそうです。進路指導については、人生のキャリアデザインを描き、志望理由を明確にして大学を選択するように伝えています。こうした指導の結果、海外大学や医学部への進学を希望する生徒が増加しているとのことです。

イメージ写真
校舎前庭の噴水は、「満ちあふれる器」を象徴しています。これは、「生徒一人ひとりには満ちあふれる才能が与えられている」という同校の教育理念を表すものです

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