受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

かえつ有明中学校

2018年10月1日(月)

深い学びにつながる独自の学習プログラムで、世界標準の学力と人間力を養う

 かえつ有明中・高等学校は、アクティブ・ラーニングを最適化した「ディープラーニング」を実践したり、深い思考力を育む独自の科目「サイエンス科」を設置したりして、国際競争力を備えた人材を育成しようとしています。また、中学3年間については別学教育を導入し、男女別のクラス編成で授業が行われることも、同校の特徴の一つです。

 この日の説明会は、校長の小畑秀文先生のあいさつから始まりました。「本校では有明に移転して共学化した12年前から、生徒が互いに学び教え合いながら実践する、アクティブ・ラーニングを導入してきました」と話す小畑先生。その成果の例として、紛争が続く国で、武装勢力に学校が不法占拠されて子どもたちが学ぶ機会を奪われていることを知った生徒たちが、「学校保護宣言活動」などを通じてその解決に向けて協力するよう、日本政府に働きかけていることや、海にかかわる研究活動を評価する「マリンチャレンジプログラム」で優勝した生徒が、シンガポールで行われる国際大会に出場予定であることなどを報告しました。

 同校では、「生徒一人ひとりが持つ個性と才能を生かして、より良い世界をつくり出すために主体的に行動できる人間へと成長できる基盤の育成」を教育理念とし、その実現のために、アクティブ・ラーニングで獲得すべき知識・学習スキル・能力などを明記した「モデル・コア・カリキュラム」を設定。思考力・判断力・表現力を身につけながら、必要な知識量も得られるように、従来型の授業法の長所も取り入れた独自の授業を展開しています。同校ではこれを「ディープラーニング」と呼んでいます。

 こうしたカリキュラムについて、サイエンス科の佐野和之先生が、思考力をトレーニングするサイエンスの授業について説明しました。「一人ひとりが持っている力を最大限に発揮するために、生徒が安心できる場をつくるために、授業の初めに『チェックイン』という対話の時間を設けることがあります。実際にやってみませんか」と呼び掛けました。そして、佐野先生のアドバイスに従いながら、参加者がグループに分かれて対話を楽しむと、会場は活気に満ちてきます。佐野先生は「わたしたちは常に考えを共有することを大切にしています。教員は自分の生き方をもって生徒に接し、教員も生徒から学ぶことがあります。これが真の対話型授業なのです」と語ります。

 取り扱うプログラムのテーマは、生徒たちが興味を持てるように、毎年見直しています。授業は課題設定に始まり、情報収集と分析、仮説の構築、仮説のクリティカル(批評的)な検証、そしてプレゼンテーションで締めくくるという流れで行われます。評価は、同校独自の「知のコード」に従って客観的に行い、それを教員と生徒が共有して「答えのない問い」に対応する能力の育成につなげていきます。

 グローバル教育については、英語科の山田英雄先生が説明しました。同校では現在、帰国生が生徒全体の26%を占めています。山田先生は「これだけ多いと、ことばも価値観も違う者同士のコミュニケーションは当たり前です」と続けます。英語教育では、価値観と文化の多様性を意味する“Diversity”と、「刺激」を意味する“Stimulus”をキーワードに、レベルの高い授業を展開しています。2人1組で行うペアワーク活動の授業は動画でも紹介され、生き生きと会話を楽しむ生徒の様子を確認することができました。また、アメリカやイギリスの提携校への短期・長期の留学プログラムを整備し、留学生も積極的に受け入れています。

 2019年度の一般入試には、2科・4科入試、思考力特待入試、アクティブラーニング思考力特待入試、そして一般生Advanced入試と、さまざまな形式があります。「それぞれ体験・対策講座も予定しているので、ぜひ参加してください」とのアドバイスがありました。

イメージ写真
人工芝の広大なグラウンドや、1200名収容可能な体育館など充実した設備が整い、部活動や行事も盛んです

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