受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

公文国際学園中等部

2018年10月4日(木)

二つの「ジリツ」を尊重し、国際社会で活躍できる人材を育成

 公文国際学園は、公文式教育の創始者である公文公(とおる)によって1993年に創立されました。大船駅から直通バスで8分ほどの緑豊かな敷地内に、国内はもとより海外からの帰国生も集める共学校です。「学校」「寮」「公文式」を教育の三本柱に据える同校では、生徒一人ひとりが「いついかなる時でも人類社会の自由と平和を求め行動する個人(「生徒憲章より」)」として育ち、巣立っていくことを目標としています。

 この日、あいさつに立った校長の梶原晃先生は、「校則も制服もないところに、本校の特徴が最もよく表れている」と説明しました。生徒は校則や制服をはじめとする「他者の指示」によって行動するのではありません。自分の頭で今、何をなすべきかを考え、他者の意見や立場をも考え合わせながら判断し、自らの責任で行動することを日々学ぶということです。

 梶原先生は続けて「生徒には、二つの『ジリツ』をともに成り立たせて行動する個人であることを求めています。つまり、『自由』であるために『自立』することが重要であると同時に、『平和』であるために自らの行動を規制する『自律』も重要だということです。保護者の皆さんも、わたしたちと同じ思いを持ってわが子に接していただきたい」と語りました。

 二つの「ジリツ」を促すために、同校では「受け取る」「考える」「判断する」「表明する」の四つの力を意識した教育を実践しています。その力を育む土台となるのが日々の授業です。国語では理解でき、使用できる語彙を増やすと同時に、対話型の授業を展開します。数学では、生徒の前にあえて“壁”を作り、徹底的に考えさせることを大切にしています。英語は、生徒が自分の英語で表現することを重視。授業ではディベートなどにも取り組み、生徒は積極的に4技能を駆使します。

 一方、「実社会で活きる四つの力を育てるには、多様性のある環境で主体的に学ぶことが大切だ」と語る梶原先生は、「交ぜて任せる」をキーワードに、いろいろな人がいる集団の中で主体的に行動しなければならない実社会に近い環境を、生徒たちに用意していると話します。たとえば中1は「ふれあいキャンプ」を、中2は「冒険型体験学習」を行います。主体的に行動するからこそ生まれる失敗を大切にして、さまざまなことを学びます。中3での3泊4日の「日本文化体験」では、生徒たちが幾多のプレゼンテーションやコンテストを行って行き先を決定し、現地の大人たちとも交渉・対話しながら、日本文化研究のフィールドワークを行います。体育祭や表現祭(文化祭)では高2を中心とする学年の枠を超えた生徒から成る実行委員会が、企画・ルール作り・運営等のすべてを「任される」ことで、自立と自律が育まれます。

 校内模擬国連でも同様の実行委員会が立ち上げられ、全学年から希望者を募って毎年開催しています。さらに希望する生徒は、これも毎年、オランダのハーグやシンガポールで行われている海外模擬国連に参加することができます。こうした活動を通じて、生徒たちは国際感覚と、多様な価値観を受け入れる心を身につけます。

 梶原先生は「学園では、授業や学校行事だけでなく、他の二本の柱である寮教育と公文式学習を含めたすべての教育活動で“交ざり、任されながら自ら学ぶ仕掛け”をたくさん作っています。本校で主体的に学び、成長した生徒たちは、自分の目標達成のために努力するようになります。その結果、約半数の生徒が国公立大学や早慶上理などの難関私立大学に現役での進学を果たしています。しかし、本校は難関校合格を目標にしている学校ではありません。この実績は、生徒たちが『みずから学ぶ力』を身につけていくことで、めざす進路を手に入れた結果なのです」と強調しました。

 2019年度入試については、すべてインターネットでの出願になります。説明会終了後、参加者はグループに分かれて広々とした構内を見学しました。

イメージ写真
中高6年間を「基礎期」「充実期」「発展期」の三つの“ゾーン”に分け、それぞれ独立した校舎で、生徒の発達段階に合わせた指導を行っています

http://kumon.ac.jp/k-gakuen/kokusai/index.html 別ウィンドウが開きます。

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