受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

開智未来中学校

2018年10月10日(水)

能動的な学びで知性と人間力を磨き、未来に羽ばたく国際人を養成

 2011年に開校した開智未来中学・高等学校は、埼玉県有数の進学校として知られる開智中学・高等学校の姉妹校です。開智学園の理念でもある「創造・発信・貢献」を校訓に掲げる同校は、独自の先進的な教育プログラムに基づき、「国際社会に貢献する心豊かな“創造型・発信型”リーダーの育成」をめざしています。

 説明会は、広報部長の西木一男先生による教育内容の紹介から始まりました。同校の教育プログラムは、東京大学で哲学を専攻していた初代校長の関根均先生が、学びの構えやスキルとして独自に開発した「サプリ」が基本になっています。具体的には、授業を受ける姿勢として、「ねらい、メモ、反応、発表、質問、振り返り」の六つを身につけさせ、能動的な学習の習慣化をめざしているとのことです。たとえば、黒板を使わない授業を行い、「聞く力やメモする技術」「素早く考えを整理する力」「的確なことばでアウトプットする能力」を培っています。また、「ノートを5回読み返す」ことを強調して、振り返りの学習につなげるなどの工夫もして、さまざまな能力の向上を図っています。

 「探究」(体験を通じて知識を得る学習)に力を入れているのも特徴です。中1での「里山フィールドワーク」、中3での「探究フィールドワーク」では、探究活動をするうえでの基本となる「観察・発見・疑問」の三つのスキルを磨きます。また、中2では、福島県のブリティッシュヒルズで英語合宿があり、高2ではスミソニアン博物館群で2日間、調査研究などを行う「ワシントンフィールドワーク」があります。こうした場では、英語を使って発表する機会を充実させているそうです。

 クラスは、東大をはじめとした最難関大学をめざす「T未来」「未来」と、国公立大学や難関私立大学をめざす「開智」の3種類があります。西木先生は「中学は1学年約120名、4クラス編成と少人数ですが、その分、手厚いサポートが可能です。開智クラスの生徒も高校卒業までに英検®準1級の取得をめざすなど、どの生徒も所属するクラスに関係なく6年間でめざましく成長し、希望の進路をかなえています」と結びました。

 続いて、校長の加藤友信先生が登壇し、教育方針やICT教育などについて紹介しました。同校では「Inquiry(探究活動)」「Internationalization(世界水準の英語力)」「ICT(つなげる知能としてのICTの活用)」を三つの核とした先進的な教育を実践しています。1人1台のタブレットを支給し、通常の授業でもICTを活用します。データ化した宿題プリントを生徒に配信し、生徒がそれをデータで提出することで効率化を図ったり、チームで意思確認をしながらディスカッションをし、結論に導く「コンセンサスゲーム」を行い、思考力アップにつなげたりしているそうです。

 さらに、物理の教員でありながら、ICT教育とカウンセリングの指導経験もある加藤先生は、「ICT教育で問題になるのが、モラルやマナーの欠如」だと指摘します。著作物の権利はその著作者にあるという、基本的なことを理解していない生徒もいるため、中1や高1に対しては、1学期の授業内で、加藤先生みずからが徹底的にマナーを指導するとのことです。著作権クイズを生徒たちに作らせて、モラルやマナーの理解させることもあるそうです。加藤先生は、「中1から高3までの多感な時期に、生徒は反抗期を迎え、やがて自立します。本校では、この反抗期をいかに乗り越えるかを常に考えており、文化祭などでは教員が保護者を対象に講演する機会も設けています。知性だけでなく、人間も育てる本校に、もし興味を持っていただけたら、学校見学にもぜひいらしてください」とメッセージを送りました。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

イメージ写真
東武日光線の柳生駅より徒歩20分、自転車なら7分の立地。スクールバスは、JR宇都宮線・東武日光線栗橋駅など、8駅から出ています

http://www.kaichimirai.ed.jp/ 別ウィンドウが開きます。

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