受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

東洋大学京北中学校

2018年10月20日(土)

「教養主義」と多様な価値観を学ぶ哲学教育で、心の豊かな国際人を育てる

 東洋大学の創設者である哲学者・井上円了によって1899年に設立された京北中学校。男子校としての長い歴史がありますが、2011年4月に、母体である京北学園が東洋大学と法人合併し、さらに2015年より男女共学の東洋大学付属校となりました。また、同じ年、地上4階・地下2階の新校舎、人工芝のグラウンドを備えた新キャンパスが完成しました。旧校地の2.6倍という広々とした環境の下で、生徒たちは学習に励んでいます。

 校長の石坂康倫先生は、同校が重視する「教養主義」について、「志望する大学や科目の好き嫌いによる偏った学びではなく、より良く生きるために、物事を深く考える力や全体を見渡す力を養うための学びです」と説明しました。

 同校は、創設者のことばである「諸学の基礎は哲学にあり」を建学の精神に掲げています。哲学を「生き方を追求し、真理を探究する学問」として位置づけ、論理的思考力を高める教育に力を注いでいるのです。また、多様化する国際社会で必要とされる、より広く世界を見据えた思考力を養うため、「本当の教養を身につけた国際人を育成する」ことも目標に掲げています。そのために、文系・理系のどちらかに偏らず幅広く学び、教養を身につけます。

 さらに、豊かな心と思いやりを持つ真の国際人の育成をめざし、「正礼し 正聴し 尽瘁(じんすい)すれば 不可無く良生なり」という創設者のことばを実践するよう指導しています。このことばには、「礼儀を正し、人の話を真剣に聴き、労苦を顧みず物事に一生懸命に取り組めば、不可能だと思われることも可能になり、より良く生きることができる」という意味が込められています。石坂先生は、「毎朝、校門の前で生徒を出迎えていると、あいさつや態度などに変化を感じます。また、教員も本来の力を発揮できるようになりました。今年の春、高校から入学した1期生が卒業したばかりですが、数年後の結果に期待してください」と結びました。

 続いて、教育の3本柱「哲学教育」「国際教育」「キャリア教育」について、広報部長の井出秀己先生が説明しました。まず、哲学教育では、「より良く生きる」をテーマに掲げています。中学では必修科目として週1回の「哲学」という対話型の授業を設け、身近な事柄について生徒同士が議論を深めながら、多様な価値観があることを学んでいるそうです。次に、国際教育については、東洋大学で学ぶ交換留学生との交流会や、カナダ修学旅行、アメリカでのオレゴンサマープログラムなど、さまざまな国際理解プログラムを整備しています。また、中3までに英検®準2級の取得が目標とされており、海外語学研修など、実践的な英語力を磨く機会も数多く用意しています。そして、三つ目のキャリア教育については、「さまざまな体験的学習を通じて、将来を切り開いていく力を養っていますが、まずは希望の大学に進学できる学力をしっかり身につけることが大切です」と話します。

 進路については、東洋大学への推薦枠を160名程度確保している一方、他大学受験も奨励しています。難関大学に合格することを目標としたカリキュラムにより、中高6年間を通じて、国公立大学受験に対応した授業を展開。また、毎日の朝テストや補習、オンライン学習システムの導入、東大生などのチューターの常駐など、手厚い学習支援体制を整え、長期休暇中の進学対策指導や特別補習などの個別指導も充実させています。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

イメージ写真
四つの理科室や冷暖房を完備する体育館など、充実した設備がそろっています。人工芝のグラウンドには全天候対応の200mトラックもあります

http://www.toyo.ac.jp/site/toyodaikeihoku-jh/ 別ウィンドウが開きます。

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