受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

湘南学園中学校

2018年10月24日(水)

「持続可能な発展のための教育」をさらに進化するため、2019年より新たな挑戦を開始

 神奈川県の藤沢・鵠沼の地元有志が「自分たちの学校をつくろう」と、1933年に創立した湘南学園。中学校は1947年に、高等学校は1950年に設立され、1979年より完全中高一貫校となりました。「個性豊かにして身体健全、気品高く社会の進歩に貢献できる明朗有為な実力のある人間の育成」を建学の精神とする同校は、2013年のユネスコスクールへの加盟に引き続き、2015年にはスーパーグローバルハイスクール(SGH)のアソシエイト校にも認定されました。現代社会にあるさまざまな課題を解決する、持続可能な発展のための教育「ESD(Education for Sustainable Development)」に取り組んでいることでも知られています。

 説明会の冒頭で、校長の木下貴志先生は「社会の出来事を見つめるような子どもたちを育てるために、学校の中で起こるいろいろな出来事を子どもたち自身に考えさせるという、主体性を育む教育を学校の柱としています」と話します。そのため、同校では体育祭、学園祭、合唱コンクール、研修旅行などの行事の運営は、すべて生徒たちに委ねられています。生徒には「すべての生徒が安全であること」「すべての生徒が有意義だと感じる行事にすること」の二つを課題とし、それらを達成するために自由な意見交換を促します。その過程で生まれる意見の対立や議論の積み重ねを通して、生徒たちは多くのことを学びます。木下先生は「本校には対話力を持ち、他者の意見を尊重できる生徒が多いです」と強調しました。

 また、総合的な学習の時間においては、生徒たちの発達段階を考慮して、広く社会や文化、人間の生き方を学ぶテーマ学習の機会を設けています。教頭の伊藤眞哉先生は「本校では、教科教育・総合学習を軸に、キャリア教育、グローバルな学び、食育、協働を学ぶ自治活動、生徒指導やホームルーム指導などの、すべての教育分野で、持続可能な未来の担い手を育てる独自の教育実践『湘南学園ESD』を展開していきます」と話します。2019年春からの新たな取り組みとして、ESDの視点に立ったグローバル教育が挙げられます。たとえば、アメリカの大学生たちとの異文化コミュニケーション・プログラム「ヤングアメリカンズ」は、これまで希望制でしたが、全員参加となりました。また、中2で実施していた希望者対象の富士山でのイングリッシュキャンプも校内で開催し、全員が参加できるようなります。中3での研修旅行先も、国内からカナダのバンクーバーに変更するとのことです。

 最後に、2019年度入試の変更点について説明がありました。Web出願を導入するとともに、これまでの2月1日午後・2日午前・3日午前・6日午前の計4回の試験に加え、1日午前に「湘南学園ESD入試」(定員10名程度)を新設するとのことです。この入試では、出願時に、「小学校時代に取り組んだこと」「湘南学園に入学したら挑戦したいこと」の二つの題材について、受験生本人が語る90秒以内の動画を提出します。2月1日午前に行われる入試においては、ESDの視点に基づく記述・論述問題(50分)が出題されます。

イメージ写真
創立80周年を記念して建てられたカフェテリア。地域の生産者が育てた安全な食材を使い、素材を活かしたメニューを提供して、生徒たちへの食育も行っています

https://www.shogak.ac.jp/highschool/ 別ウィンドウが開きます。

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