受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

お茶の水女子大学附属中学校

2018年10月9日(火)

幅広い探究学習によって 課題解決力と発信力を育成する

 「自主自律の精神をもち、広い視野に立って行動する生徒を育成する」という学校教育目標を掲げるお茶の水女子大学附属中学校は、1882年開校の東京女子師範学校附属高等女学校を起源としています。戦後の学制改革により、東京女子高等師範学校附属中学校・高等学校となり、共学化されました。生徒の男女比は1対2で、附属高校へは女子のみが進学します。お茶の水女子大学と連携して教育研究が行われる一方、幼稚園から大学までが集うキャンパスで、豊かな人間性を培う「主体性」を重視した教育が展開されています。

 代々木の代ゼミタワーで開催された説明会であいさつに立った副校長の小泉薫先生は、「本校では、日々の授業の質を高めながら、大学での研究をもとにした先進的なアクティブ・ラーニング型の教育を実践し、新時代をリードする人材の育成に努めています」と述べました。

 小泉先生が多くの時間を割いて説明したのが、「総合カリキュラム」での学びです。同校で約40年続く「自主研究」は、探究する力を育む中学3年間の継続プログラムです。みずから設定したテーマに沿って各自が文献調査、仮説検証、研究に取り組み、中3ではその成果を大学講堂での発表会や生徒祭で披露します。

 このようなプレゼンテーションに際して必要な発信力を鍛える場となるのが、2014年度に文部科学省の研究開発学校の指定を受けて新設された、同校独自の教科「コミュニケーション・デザイン科(CD科)」における学習です。小泉先生は「CD科では、正解のない問いに向き合い、他者と協働しながら、新しい社会を築くために必要な論理的思考力や発信力を、グラフや映像、音楽などのツールを活用しながら高めていきます」と説明しました。

 その他の教科でも、教員数人によるチームティーチング形式で授業を行い、電子黒板やタブレット端末などのICT機器が効率的に使われています。また、大学の教員や専門家を招いてのワークショップ型授業もあります。英語を使う実践の場も、ネイティブ教員による集中レッスン「Challenge Englishプログラム」や、留学生と交流を図る「お茶大サマープログラム」など、数多く設けられています。

 また、キャリア教育や進路指導もていねいに行われています。

2021年度から新入試を導入 教科横断的な思考力を重視

 入学検査については、前川哲也先生が説明しました。前川先生は、「小学校で学んでほしいこと」として、「他者の考えに耳を傾け、それを受け止めて応答する力」「自分の主張を説明する力」「自分の興味の対象だけでなく、その関連領域へ追究を広げる力」の三つを挙げ、「他者の良さを認め、みずからを成長させる態度を養いましょう。また、規則正しい学習習慣を身につけ、授業の復習を行うことも大切です」と述べました。

 同校では、現在の小4が対象となる2021年度入試から新たな入学検査を導入します。従来は4教科入試でしたが、それが「検査Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」に変わるとのことです。新しい入学検査については、「国語や算数の基本的な問題とともに、情報活用能力や数理的思考力を重視する問題が出題されます。詳細はホームページで随時発表しますので確認してください」という説明がありました。

イメージ写真
お茶の水女子大学附属高校には内部試験を経て女子の約8割が進学。高校からの入学生とは混合クラス編成となります

http://www.fz.ocha.ac.jp/ft/ 別ウィンドウが開きます。

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