受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

東京都立立川国際中等教育学校

2018年10月20日(土)

「教養」「学力」を重視し 多彩な国際理解教育を推進

 都立で唯一の国際中等教育学校として2008年4月に開校した東京都立立川国際中等教育学校は、「国際社会に貢献できるリーダーとなるために必要な学業を修め、人格を陶冶する」を教育目標に、幅広い教養教育と英語教育、多彩な国際理解教育を推進しています。この日の説明会の冒頭、校長の幸田諭昭先生は、「国際社会で活躍するためには、さまざまな要素が必要ですが、本校はその一つとして学力を重視しています。学力は物事の本質を見抜くための基盤となります」と、学力向上を柱とした教育方針について話しました。

 また、「教養主義」を掲げている点も同校の大きな特徴です。高校2年生に当たる5年生までは、文系・理系に分けることなく、共通のカリキュラムで学びます。思考力や表現力を培う深い学びをめざして、主体的・対話的な授業を実践。生徒へのアンケートによる「授業満足度87.5%」という結果からも、充実した学びが得られていることがうかがえます。

 開校以来、国際理解教育を柱に据える同校では、コミュニケーションツールとしての英語教育に力を入れています。幸田先生は、「従来のように英語を学ぶこと自体を目的とするのではなく、『英語を通して思考し、判断し、表現できる力』の育成をめざしています」と力強く語ります。習熟度別にクラスを分けて少人数で授業を行い、1年生は週5時間のうち2時間が常勤の外国人講師とのチームティーチングによる授業となっています。さらに、オンライン英会話も導入し、実践的な英語コミュニケーション力を鍛えています。同校が掲げる「卒業までに英検®準1級合格」という目標についても、毎年多くの生徒が達成しています。

 授業以外にも、英語発表会(1~3年生)、英語合宿(2年生)、オーストラリア海外研修旅行(5年生)など、英語や海外の文化に触れる全員参加のプログラムを豊富に用意しています。さらに、在校生宅が海外からの留学生のホームステイ先となり、授業はもちろん、行事、部活動などの学校での時間を共有することや、さまざまな国や地域のバックグラウンドを持つ帰国枠の生徒と共に学ぶことで、多様な文化を理解し、尊重する心を育んでいます。

系統的なキャリア教育で 難関国公立大学をめざす

 「寄り添い、あきらめさせない指導」を進路指導の方針とする同校では、系統的なキャリア教育を実践し、難関国公立大学への現役進学をめざしています。前期課程(1~3年生)では、職業理解講座や職場体験を通して勤労観や職業観を育み、後期課程(4~6年生)では、大学教授による出前授業のほか、卒業生が大学での研究内容を紹介するなど、大学との連携によって進学意欲を高めます。

 学習面においては、放課後や長期休業中に多種多様な講習・補習を実施。国立高校、立川高校、八王子東高校といった周辺の都立進学指導重点校と、夏期講習の「相互乗り入れ」も行っています。また、自習室も、平日は20時まで、土曜・長期休業中も18時まで開放。学習に対する生徒の意識が高く、自習室で集中して勉強する生徒も多いそうです。

 その結果、毎年多くの生徒が難関大学に合格。2018年度も、浪人を含め、東京大学4名、東北大学4名、一橋大学4名、東京外国語大学6名など国公立大学に合計48名、準大学である防衛医科大学校に1名、早慶上理に72名、GMARCHに117名が合格しています。

 なお、2022年4月には、附属小学校を設置し、公立としては全国初となる小中高一貫校が誕生します。詳細はこれから検討していくとのことですが、附属小学校も含めた、さらなる教育体制の充実に期待が集まっています。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

イメージ写真
緑豊かな立川市にあるキャンパスでは、春には美しい桜が楽しめます。立川駅から徒歩20分ほどの距離で、バスも出ていますが、徒歩で通う生徒も多いそうです

http://www.tachikawachuto-e.metro.tokyo.jp/site/zen/ 別ウィンドウが開きます。

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