受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

函館ラ・サール中学校

2018年10月20日(土)

50人大部屋寮生活で、たくましく柔軟な人間関係力を養う

 豊かな自然と歴史的情緒を併せ持つ北海道・函館の閑静な住宅街に位置する、函館ラ・サール中学校・高等学校。ラ・サール修道会が1960年に高校を設立し、1999年に中学が開校しました。今年で20年の節目を迎える同校は寮を持つ道内有数の進学校として、全国から優秀な男子生徒を集めています。

 東京・代々木にあるSAPIX国際教育センターで行われた説明会では、常務理事(前副校長)の井上治先生が教育内容を紹介しました。同校を語るキーワードとして井上先生が挙げたのは、「人間教育」「全国性」「寮生活」の三つです。

 一つ目の「人間教育」で重視しているのは、教科学習以外の経験がどれだけできるかということと、問題を抱えた生徒の学校としての支え方にあると井上先生は言います。まず部活動では、高校には50近いクラブや同好会が存在し、全国大会に出場するような強豪クラブもたくさんあり、「多くの部活ではレギュラーになるのが難しいです」。寮は、2つの大きな体育館と野球・サッカー・ラグビーが一緒にできる広大なグランドのそばにあるので十分な練習時間をとることが容易です。また、宗教の授業が6年間あり、身につけたキリスト教の素養は後から役立ってくるものだと、同校の卒業生でもある井上先生は言います。更に、「成績や素行に問題を抱える生徒が出ても、安易に転学を勧めることはせず、聖ラ・サールの精神に基づいて、進学校としてはかなりやり直しのチャンスを与え、できる限りサポートをしています」と説明しました。

 二つ目の「全国性」は、遠隔地出身生徒数の多さを表しています。寮制学校であっても、周辺県の出身者が多い学校も少なくありませんが、同校の場合、全入学者の半数以上が東京・大阪・名古屋出身で、特にPTA関東支部会員数は約200人とのことです。「ラ・サールにいた時は、生徒が全国から来ているのは当たり前と思っていたが、卒業してから、あれは特殊な環境であそこから得たものが大きかった、と多くの卒業性が言っています」と井上先生は話します。

 そして、三つ目が「寮生活」です。同校は寮生の割合が全体の60~70%と高く、さらに大部屋を採用している全国唯一の学校です。一貫生は高1から、高校からの入学生は高2から4人部屋に移りますが、それまでは50人部屋で集団生活を経験。「個室での生活と違い、ストレスと不自由さを感じる空間でもありますが、その環境が強い連帯感を生み、友人関係が濃密になります。さらに、人間関係力やコミュニケーション能力が自然に養われます。そこで培った経験は社会人になってから必ず大きな力になります」と強調しました。

 同校の寮生活は取材を受けることも少なくありません。説明会の前には、バラエティー番組で取り上げられたときの映像も2本上映されました。入寮したばかりの生徒の様子や、先輩がチューターとして後輩を支える姿などが映し出され、参加者は、熱心に見入っていました。

 2019年度入試は、例年と同様、本校、他会場ともに第1次試験が1月8日、第2次試験が2月3日に行われます。追加合格については、同校を第一志望とする受験生が対象で、第2次の追加合格は、第1次と第2次の合計点で決定されるそうです。井上先生は「力試しの受験も大歓迎ですが、第一志望なら偏差値表にあるような高い得点は必要ありません。ぜひチャレンジしてください」と結びました。

イメージ写真
入学生の半分以上、寮生の6割以上が東京・名古屋・大阪の出身。大部屋での寮生活を通して、深く多様な友人関係と、たくましい人間関係力が育まれます

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