受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

玉川学園中学部

2018年10月25日(木)

恵まれた環境で「一流に触れ、教養を深める」本物に触れる教育を実践

 玉川学園は、61万㎡の緑豊かな敷地に、幼稚部から大学・大学院、研究施設までがそろう総合学園で、中学年校舎(小5~中2)は最も奥まった場所に位置します。同校では、心身ともに大きく成長する中学時代を大切な時期として位置づけており、多くのことを体験させ、一人ひとりの力を引き出す質の高い教育プログラムを展開しています。

 説明会の冒頭、教育部長(5~8年生担当)の伊部敏之先生は、同校の教育の柱として「全人教育」「探究型学習」「国際教育」の三つを挙げました。2020年度からの大学入試改革を控え、近年、「探究型学習」が注目されていますが、同校では1929年の創立以来89年にわたって、それに取り組んできました。50年の歴史を誇る留学をはじめ、体験を通して国際理解を深める「国際教育」にも力を入れています。こうした時代に先駆けた教育は、創立者・小原國芳が掲げた『ゆめの学校』という理想に基づいています。子どもたちが一つでも多くの夢を持ち、それを実現させてほしいという思いから「一流に触れ、教養を深める」本物に触れる教育を実践しているのです。

 一つ目の柱である「全人教育」とは、高い学力のみならず、強い意志、豊かな心、たくましい身体を育てるということです。そのためにも、「本物に触れる」ことを重視し、プラネタリウム併設のサイテックセンター(理科教育専門施設)など、同校ならではの豊かな教育環境を提供しています。日本で初めてスキー教育を導入したのも同校です。

 二つ目の「探究型学習」では、思考力・判断力・表現力の養成をめざし、中1・2では自分の興味・関心に沿ってテーマを決め、調べたものをまとめる「自由研究」に取り組みます。この「自由研究」の成果は、毎年3月に行われる玉川学園展で発表します。続いて、中3を対象とする総合的な学習の時間「学びの技」では、2年間の自由研究をベースに、課題の設定や情報収集の仕方、論文作成やプレゼンテーションなどのラーニングスキルを高めたうえで、高1から課題研究型の「自由研究」を再開します。このように6年かけて物事を体系的に学ぶ方法を身につけることによって、生徒は大学レベルの研究ができるまでに成長するそうです。スーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受けている同校では、サイテックセンターを拠点に、玉川大学や外部の研究機関とも連携して、ミツバチ、サンゴ、ロボット、脳科学などの研究にも取り組んでいます。

 創立以来力を入れている「国際教育」については、語学の習得にとどまらず、積極的に国際交流を図っています。海外にある提携校(7か国15校)や、国際的な私立学校連盟「ラウンドスクエア」のメンバー校(50か国180校以上)とも交流を深め、昨年1年間だけで約260名を派遣し、約150名を受け入れました。そのため、校内にいながらにして国際交流が可能となっています。このほか、国連の職員をはじめ、海外で活躍する日本人を招いて行うグローバルキャリア講座、日本全国から高校生を集めて本学園を会場にして行う模擬国連など、学園内のプログラムも充実しています。

 進路については、高等部を卒業した生徒の約3割が玉川大学に進学し、残りの約7割は他大学に進学しています。他大学進学者の約7割はAO入試または推薦入試で合格していることも、探究型学習に力を入れている同校ならではの特徴だといえるでしょう。

 最後に、学務主任の髙津健一先生が、2019年度入試について説明しました。同校の入試では面接も行われますが、「自分のことばで話せば大丈夫です。志願書の自己アピールの欄に書かれた内容に触れますので、そのことを意識して記入するといいですね」とのことでした。

イメージ写真
図書室とICT教室の機能を合わせた「学園マルチメディアリソースセンター」、夜間も利用可能な人工芝のグラウンドなど、充実した施設が整っています

http://www.tamagawa.jp/academy/lower_upper_d/ 別ウィンドウが開きます。

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