受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

和洋九段女子中学校

2018年11月12日(月)

みずから考え、他者と協働できる力を兼ね備えた女性を育てる

 1897年に設立された和洋裁縫女学院を前身とする和洋九段女子中学校は、「和やかにして洋(ひろ)らけき」を教育方針に掲げ、新しい時代に活躍する女性の育成に向けた学校改革を推進しています。

 校長の中込真先生は、「校名が示すように、創立当初は和裁と洋裁を身につける女学校でした。当時の社会において、その二つは女性が身を立てるために必要な技術だったのです。女性が社会で活躍するために、時代のニーズに応える能力を育てることを第一に考えてきた学校なので、現在は、21世紀の国際社会を念頭に置いた教育改革を進めています」と話します。

 教育方針の「和やかにして」は、「周囲と協働して問題を解決に導く、高いコミュニケーション能力を育成すること」、「洋(ひろ)らけき」は、「多様性を受け入れる柔軟性に富んだ見識を培うこと」、ととらえ、「主体的に、かつ協働しなければ成立しない学び」を改革のテーマとしているそうです。

 そんな同校の新しい教育を象徴するのが、全教科で導入しているPBL(Problem Based Learning)型の授業です。教員が提示する「トリガー・クエスチョン」を発端に、「知識の獲得→自分の考えを構築→グループディスカッション→レポート・発表」という流れで展開させることで、情報リテラシー、問題を解決する思考力、コミュニケーション能力を養っていきます。

 グローバル社会を見据え、2017年度からは「グローバルクラス」(KUDAN GLOBAL CLASS)を新設しました。海外帰国生などの英語力の高い生徒と、これから英語を身につけようとしている生徒が共に学び合うクラスで、高校卒業までに英検®準1級以上を取得することを目標に、海外大学進学も視野に入れたカリキュラムを用意しています。ホームルームは英語で行い、中1で週8コマ、中2で週9コマある英語の授業もオールイングリッシュですが、中学入試は英語を必須としておらず、英検®準2級程度の力がある生徒を対象とした「アドバンスト」と、中学から本格的に英語を学ぶ生徒を対象とした「インターメディエイト」の2コース制となっています(学力の伸長によりコース移行も可能)。入学後は、福島県にあるブリティッシュヒルズでの研修(中1)やシンガポールへの修学旅行(中3)、マルタ共和国での欧州語学研修、オーストラリアでのホームステイ、アメリカ・カナダ・オーストラリア・ニュージーランドなどへの学期間留学(3か月程度)、もしくは長期留学制度(10か月程度)など、実践的な英語を学ぶプログラムが充実しています。

 こうしたグローバル教育を推進する一方、きめ細かい学習指導にICTを役立てています。たとえば、全員に持たせているタブレット端末は、学習到達度の管理にも利用しています。毎日の朝テストや課題は一斉にタブレットに配信され、生徒がタブレットを使って提出すると、その日のうちに教員が採点し、一人ひとりにフィードバックします。そして、必要に応じて追試や補講でフォローし、基礎力の定着を図っています。さらに、長期休暇中には、到達度や興味に応じて選択できる100以上の講座を開講しています。

 地下鉄の九段下駅や神保町駅、JRの飯田橋駅などから程近い治安の良い立地に、万全のセキュリティ態勢を整えた校舎を新設。図書館に隣接するスタディステーション(自習室)は20時まで利用可能になりました。「主要教科の教員が質問に答えてくれるとあって、部活終了後に2時間みっちり勉強していく生徒も多い」とのことです。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

イメージ写真
240㎝×600㎝の大型スクリーンを備えたフューチャールームなど、最先端の設備がそろう新校舎。成長期の生徒の健康に配慮した「バランスメニュー」を提供するカフェテリアもあります

https://www.wayokudan.ed.jp/ 別ウィンドウが開きます。

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