受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

千代田区立九段中等教育学校

2018年11月16日(金)

教養・体験重視の教育で次世代のリーダーを育成

 初めての区立の中高一貫校として2006年に開校した千代田区立九段中等教育学校。教育目標に「豊かな心 知の創造」を掲げ、国際社会に貢献する「次世代のリーダー育成」をめざしています。

 説明会で、校長の石崎規生先生は、同校が後期課程(高校に相当)からの入学生がいない中等教育学校であることに触れ、「6年間で濃密な人間関係が生まれる」「先取りカリキュラムにより5年生(高2)までに高校内容を学び終え、残りの1年は自分の目標をかなえるための準備に充てることができる」といったメリットを説明しました。

 続けて、「豊かな心 知の創造」という同校の教育目標について紹介しました。まず「豊かな心」については、社会貢献につながる思いやりの心を大切に育てているとのことです。「大学進学のことだけでなく、将来、社会に出てから自分がどのような役割を果たしていくべきか、意識してほしい」「リーダーになることだけでなく、リーダーになった後で何をすべきかを考えてほしい」と語ります。そして、「知の創造」については、「どのような状況に置かれても、新しいことに対応できるよう、自分で学び取ろうとする力が重要」と強調しました。

 続いて、話題は具体的な教科指導に移ります。学校の周辺に官公庁・大企業・大学・研究機関などが点在する同校では、その恵まれた立地を生かし、各機関と連携して行う体験教育や講演会を、さまざまな教科の授業で展開していることが特色の一つです。英語は20人以下の少人数で授業を行い、グループワークや発表活動を多く取り入れて、4技能をバランス良く伸ばしています。また、始業前には外国人留学生による「イングリッシュシャワー」があり、生きた英語に触れる機会となっています。一方、理科では、「本物から学ぶこと」を重視し、六つの実験室を活用した実験を数多く行っています。

 基礎学力の養成や大学進学指導についても、きめ細かい指導を徹底しています。大学生アシスタントによる補習「放課後スタディ」を実施しているほか、最長で20時まで利用できる自習室も、意欲的な生徒を支えています。

 キャリア教育は、「九段自立プラン」として6年間をかけて行います。そこでは、日本の伝統文化の学習や、全員参加のオーストラリア海外研修旅行(3年)、シンガポール海外修学旅行(5年)などを通じて、自国の伝統文化に対する理解を深めたうえで、国際感覚を養っているのが特徴です。また、UCLA海外大学派遣研修では、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)の研究者や学生との交流を通して、国際感覚と人間性を大きく向上させ、グローバルマインドを備えた人材を育成します。さらに、千代田区内の企業と連携した体験学習や、各界の第一線で活躍する社会人を招いた「キャリア講演会」も行い、将来を強く意識させています。

 2019年度の適性検査は、例年同様2月3日に実施します。募集区分としては、千代田区内に居住する者(入学後も継続して居住)を対象とした「区分A」と、それ以外の東京都内居住者が応募できる「区分B」があり、定員はそれぞれ80名です。入学者決定に当たっては、小学校からの報告書に記載された4~6年の3年分の評定も点数に換算されます。

イメージ写真
1〜4年生は多くの特別教室がある九段校舎で、5・6年生は静かに学習できる環境が保たれている富士見校舎でそれぞれ学校生活を送ります

http://www.kudan.ed.jp/ 別ウィンドウが開きます。

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