受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

東京電機大学中学校

2018年11月21日(水)

校訓「人間らしく生きる」の下、探究と体験を重視した教育プログラムを展開

 科学者・技術者を養成するために2人の青年技術者によって開設された夜間の「電機学校」を前身とする東京電機大学。その系列校である東京電機大学高等学校は1948年に、東京電機大学中学校は1996年にそれぞれ開校されました。校訓として「人間らしく生きる」を掲げる同校は、机上の知識だけでなく、探究と体験を重視した教育プログラムを展開しています。

 説明会の冒頭で、校長の大久保靖先生は在校生について、「おっとりしていて穏やかな生徒、自分の好きなことに夢中になれる生徒、自分の世界を持っている生徒が多い」と紹介しました。続けて、先行きが不透明な時代に、さまざまな価値観を持つ世界の人々と協働する社会を生きていく子どもたちに対しては、「一人ひとりの資質・能力・専門性を伸ばし、『何にでも挑戦しようとする姿勢』や『新しい変化に対応できる力』を身につけてほしい」と述べたうえで、この先の20年後の世界で人間らしく生きていくために必要とされる資質として、「視野の広さ」「冒険心」「向上心」「共感力」「専門性」の五つを挙げました。

 それらの力を育成するために、同校では体験学習を「自己発見の場」として位置づけ、中1と中3の縦割り班で御岳山に登る「全校遠足」をはじめ、社会科見学会、林間学校(中1)、英語合宿(中2)、自主研修中心の修学旅行(中3)など、多彩な行事を用意しています。

 また、学年横断型の課題探究学習「TDU 4D-Lab」では、「社会・国際学」「人文・文化学」「生命・環境学」「理工学」「情報学」「体育・芸術学」の6分野、約40の研究テーマ(ラボ)から好きなものを選択し、中高合同ラボでグループ研究に取り組みます。一つのラボは、中2~高2の4学年から各4~5名ずつ、合計20名弱で構成され、途中でラボを変更しない限り、4年間同じテーマを掘り下げていくことになります。異なる学年の生徒同士が協力し、「課題発見→調査→考察→発表」の4ステップで学ぶアクティブ・ラーニングを通じて、論理的思考力やコミュニケーション力を高めていくのです。大久保先生は「失敗を含めて多様な体験をしてこそ成長し、新たな世界を切り開くことができます。誰にでも好奇心はあるものです。今後も生徒の意欲を後押しし、挑戦を促すことで『自分で自分のことを決定できる生徒』『自分の足で自分の将来をしっかりと歩いていける生徒』を育てていきたいと考えています」と結びました。

 続いて、中学教頭の黒沼康広先生が学校の概況と具体的な教育内容を説明しました。中学校については1クラスを32~35名程度の少人数で編成するなど、きめ細かい指導体制を敷いています。英語・数学は小テストで常に到達度を確認し、火・木曜日の放課後には補習・補講を行います。このような徹底した学習フォローの成果か、進学実績の伸びは著しく、理系・文系を問わず、国公立大学や有名私立大学に多くの合格者を輩出しています。80%以上が他大学を受験するため、学内推薦で東京電機大学に進学する卒業生は約10%とのことですが、2019年度から国公立大学に限り、学内被推薦権を保持したまま受験できるようになるそうです。

 2019年度入試は例年どおり、出願はwebのみでの受け付けで、入試は2月1日の午前・午後、2日午前、4日午後の計4回行われ、男女の人数比がおよそ2:1になるよう、募集定員を分けて合否を判定します。1日午前と2日午前が2科4科選択で、1日午後が2科です。4日午後は4科のなかから得意な2科を選べます。黒沼先生は「1日午後の第2回、2日午前の第3回では、入試得点率80%を目安に、入学金を免除する特待生を合計10名程度選抜します。ぜひ、挑戦してください」と話しました。

イメージ写真
校舎は広い廊下が特徴で、五つの理科教室、三つのPC教室があります。12月に完成した人工芝のグラウンドや、最新設備を備えたトレーニングルームなど、運動施設も充実しています

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