受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

ドルトン東京学園中等部

2018年11月26日(月)

「ドルトンプラン」を実践し、個人の能力を最大限に引き出す

 2019年春、東京都調布市に開校予定のドルトン東京学園中等部・高等部は、「汝自らを求めよ」という教育理念の下、育てたい生徒像として「主体的に学び、探究・挑戦し続ける生徒」「多様性を理解し、他者と協働する生徒」「自らの意志で積極的に新しい価値を創造し、広く社会に貢献する生徒」を掲げる男女共学の中高一貫校です。

 同校の教育の特徴は、アメリカの教育家ヘレン・パーカースト(1887-1973)が提案した「ドルトンプラン」の実践です。これは、「生徒一人ひとりの興味を出発点にし、自主性と創造性を育む「自由」と、さまざまな人々との交流を通じて、社会性と協調性を身につける「協同」との二つの原理に基づき、知的な興味や旺盛な探究心を育て、個人の能力を最大限に引き出す教育メソッドです。そんな同校の教育の柱である、「ハウス(House)」「アサインメント(Assignment)」「ラボラトリー(Laboratory)」の三つについて、広報の高野淳一先生は次のように説明しました。

 「家庭的な教室」を意味する「ハウス」は、授業を受けるホームルームクラスとは別に編成された、生徒のコミュニティです。ハウスは異学年のグループで編成され、多様な価値観に触れながら人間性の成長をめざします。担任はハウスアドバイザーと呼ばれ、学校生活全般における人間関係に心を配るなど、コーディネーター役も務めます。

 次に、「アサインメント」は、生徒と先生との間で交わされる契約(約束)を意味します。生徒の学習進度や興味・関心に応じた課題が示され、その期限を守る責任を負うことで、計画性と主体的な学びの姿勢を養っていきます。高野先生は、「授業や学習活動は、教科ごと、学習内容ごとに作られるアサインメントを中心に進めていきます。生徒はみずから学びの目的・目標・テーマを設定し、それに沿って学習に取り組むことで意欲を高めます」と話します。そのアサインメントを実行する場所と時間が「ラボラトリー」です。生徒は自分で立てた学習計画に従って、教員のアドバイスを受けながら、個人やグループで学びたいことを究めていきます。ラボラトリーで過ごす時間を活用し、授業内容を補ったり、自分が興味を持ったことについてより深く追求したりする主体的な学びの姿勢を育んでいくそうです。

 予定されている学校行事の紹介もありました。ハウス対抗の各種団体競技を行うスポーツフェスのほか、「STEAM FES」の開催を計画しています。STEAMとは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Art(芸術)、Mathematics(数学)のそれぞれの単語の頭文字をとったものです。生徒は個人やグループでブースを作り、日ごろの実験を通して学んだことや、プログラミング、デザインなどの作品を発表します。高野先生は、「設備の整った環境で最新の技術に触れながら、生徒が自主的に研究を進め、その成果を表現する機会にしたいと思っています。年間を通じて、このような生徒主体の学校行事を企画・運営していく予定です」と述べました。

 続いて、英語教育と進路指導に関する話題に移りました。同校では6年間を通して独自の英語プログラムを展開し、アカデミックでもビジネスでも、あらゆる場面で使える語学力の育成をめざしています。まず、中1・2の2年間で基本的な運用能力をつけた後、中2の最後に全員で約2週間の海外英語研修を実施します。現地では1人ずつホームステイし、平日は現地の学校で英語の授業に参加します。この経験をその後の学びのモチベーションにつなげます。一方、クラスはあえて文系・理系などのコース編成をせず、高等部で科目選択を充実させて生徒一人ひとりの進路志望に対応します。1クラス25名の少人数教育ならではのきめ細かいサポート体制の下、一人ひとりの生徒にとって最適な進路の実現をめざします。海外大学への進学希望者に対しては、専門スタッフによるサポートも充実させるそうです。

 最後に、募集要項に関する説明がありました。2019年度入試は12月16日の帰国生入試から始まります。一般入試は2月1日午前・午後、2日午前・午後、4日午後の計5回行われ、2科、4科、思考力型、プラス型(文化的・社会的活動やスポーツでの成果を評価)、英語型などがあります。授業料が免除となる特待生は、4科型の上位合格者から選抜されます。

イメージ写真
「多様な学びや交流が生まれる仕掛けのある校舎」の中心となるラーニングコモンズは、読書やさまざまな探究活動に利用できる明るい空間です

http://www.daltontokyo.ed.jp/ 別ウィンドウが開きます。

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