受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

成城学園中学校

2018年11月27日(火)

創立100周年を機に、21世紀型スキルを育む教育改革を推進

 近代日本の教育制度の確立に貢献した文部官僚の澤柳政太郎が、「本当の教育」をめざして1917年に設立した成城小学校を源流とする成城学園は、幼稚園から大学・大学院までが同一敷地内にあります。2018年4月にはグラウンドの人工芝化が完了し、内外ともに施設を一新しました。

 説明会の冒頭、校長の石井弘之先生は「本校は誤解されている点が多い学校です」と話しました。「その一つは成城大学にほぼ全員が進学する付属校だと思われていること。付属ではなく系列という意識です」いうことばのとおり、実際は卒業生の約半数は他大学に進学しています。成城大学への学内被推薦権を保持したまま他大学受験ができる利点を生かして、最近では早稲田大学・慶應義塾大学・上智大学をはじめとする難関私立大学や医歯薬系、芸術系の学部にチャレンジする生徒が増えているそうです。

 「文系に強い中高一貫校」というイメージを持つ方も少なくないようですが、「2016年に完成した新校舎には八つの理科実験室があります。複数名の理科助手を採用し、全員参加の体験型の授業を展開しています」と、理系重視を強調しました。また、「文系・理系の区別なく論理的思考力が不可欠である」という考えから、成城大学進学者は希望学部に関係なく、高3まで数学を必修としています。

 「周辺が高級住宅街であるためか、“お金持ちの子息・令嬢が通う学校”と思われているのも困ったことです」とも話す石井先生。「創立者が座右の銘としていた、『所求第一義(常に究極の真理、至高の境地を求める)』の理念を受け継ぎ、生徒一人ひとりが個性を十分に伸ばすための豊かな学びの場として展開している体験学習は、かなり硬派だと自負しています」と述べたうえで、ライフセービング実習を中心に自然との共存や命について学ぶ「海の学校」(中1)、体力に応じて槍ヶ岳・白馬岳・唐松岳のいずれかに登る「山の学校」(中2)を紹介されました。

 高校では、修学旅行の代わりに全学年が自由に参加できる課外授業を用意しているのも特徴で、今年度は海外語学研修・乗馬・屋久島トレッキングなど24コースを実施しました。「3年間で最低1回の参加が条件で、希望すればいくつでも、何回でも参加が可能です。興味・関心は学びの最大のエッセンスです。見聞を広めるチャンスを生かしてもらいたいと思います」と結びました。

 2017年の創立100周年を経て、次の100年を見据えた「第2世紀プラン」を推進する同校では、「国際教育」「理数系教育」「情操・教養教育」の三つの柱を中核とした教育改革の一環として、6年間を2年ごとに区切った3ステージ制による新カリキュラムを導入しました。「中1・2の1stステージでは、基礎・基本の充実を目標に、主体的な学習姿勢を作ることに力を入れています」と、副校長の佐藤卓先生が説明します。国語・数学・英語に多くの授業時間を振り分け、英語と数学は内容に応じて少人数授業を実施しているとのことです。理解不足を放置しないために、定期試験前には指名制の補習「R週間」も設けています。

 特に英語教育には力を入れており、「一人ひとりの到達度に合った学習の促進」を実現するため、2018年度からe-Learningを導入しました。1人1台のタブレットを使い、オンラインでの自宅学習を通じて「Speaking」「Listening」のトレーニングを毎日行います。授業では、発表やディスカッションにつながるトピックを盛り込んだ教材“Oxford University Press”を使い、批判的思考力を養成します。アメリカの姉妹校やカナダ・オーストラリア・イギリス(2020年度より開始予定)への短期・長期留学など、国際交流プログラムも充実しています。

イメージ写真
17000㎡の広さを誇る全面人工芝のグラウンドと、木の温かみを感じる新校舎が完成。4か所の自習スペースやカフェテリアなど、充実した設備が整っています

http://www.seijogakuen.ed.jp/chukou/ 別ウィンドウが開きます。

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