受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

武南中学校

2018年11月20日(火)

グローバルリーダーに必要な人間性と豊かな知性を養う

 1963年に中学校と高等学校が同時に開校した、埼玉県蕨市の武南中学校・武南高等学校は、1972年に中学校の募集を一度停止しましたが、学園創立50周年に当たる2013年、中高一貫教育「BUNAN Advanced」を掲げ、中学校を再び設置しました。「グローバルリーダーとして必要な、確固たる人間性と知性の育成」をめざし、先進的な教育を通じて「変革する心」「豊かな教養を愛する心」「人間力を高める心」「世界を知る心」を養成しようとしています。説明会の冒頭、教頭の本多英夫先生は「名門といわれた都立高校の大学合格実績が、中高一貫校と比べて不振に陥っている理由として、独自の教育に取り組める期間が3年間しかないことが挙げられます。そこで、中高一貫体制で6年間かけて豊富な経験を積ませる必要性を感じ、中学校を創設しました」と、中学校を再設置した経緯について説明しました。続けて、「6年一貫の独自カリキュラムで多角的な授業を行います。また、夏休みなどの長期休暇期間を見直すことで公立校の約1.5倍の授業時間を確保し、基礎力を定着させます。第1期生が高校を卒業する2019年春の大学進学実績にも期待を寄せています」と話しました。さらに、2019年度からはコース選択制を導入します。「中高一貫コース」の生徒は高校進学時、武南高校の「特進」「選抜」「進学」のいずれかのコースへの変更が可能になりました。

 授業にアクティブ・ラーニングを多く取り入れていることも特徴の一つで、中1からプレゼンテーションやディベートの方法、論文の書き方などを段階的に学びます。校舎は、教室と廊下との間に壁がなく、開閉可能な引き戸にした開放的な構造で、電子黒板やタブレット端末を導入するなど、ICT環境も整っています。また、「本物に触れる機会」を大切にし、歌舞伎や能、オペラといった芸術鑑賞のほか、博物館の学芸員が指導する理科フィールドワーク、国際協力機構(JICA)やユニセフを訪問する社会科フィールドワークなど、さまざまな校外学習を実施します。事前と事後の学習にもきちんと取り組み、こうした探究的な活動を通して問題解決能力・思考力・判断力・表現力を養います。

 英語教育については、中学3年間で、公立校の約2倍(計840時間)の授業時間を確保し、4技能を磨きます。また、コミュニケーションツールとしての英語力を高めるため、プレゼンテーションやスピーチコンテストなど、実践の場が豊富にあります。国際理解教育にも力を入れています。たとえば、中2全員が参加するアジア研修ではベトナム・カンボジアを訪れ、JICAによるODAの現場を見学するほか、物づくり体験、現地の中学校との交流なども行います。また、高1では、ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学を訪問して学生と交流する「アメリカ研修」があります。さらに、高2では、立命館大学・同志社大学等で学ぶ留学生たちに日本文化を英語で紹介する「古都探訪」も行われます。このように、実際に英語を使うことで視野を世界に広げるプログラムを用意しています。

 2019年度入試は、1月10日の午前・午後、12日午前、15日午前の4回実施されます。10日午前は、従来の2科・4科のほかに、さいたま市立浦和中準拠の適性検査型入試(Ⅰ・Ⅱ)を導入します。また、すべての入試の成績優秀者から特待生を選抜する予定です。

 説明会終了後には、校内・授業見学が行われました。仕切りのない開放的な「メディアホール」、椅子やテーブルを自在に移動でき、グループ学習や自習に活用できる「ラーニングコモンズ」、電子黒板を活用した授業など、最先端の学習空間や授業の様子が確認できました。

イメージ写真
どの教室も、廊下との間に壁はなく、必要に応じて開閉可能な引き戸が設置されています。校内は開放的で明るい雰囲気です

http://www.bunan.ed.jp/j-highschool/ 別ウィンドウが開きます。

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