受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

東京学芸大学附属世田谷中学校

2018年11月15日(木)

教育研究・実証の場として 先進的な教育を実践する

 1947年に開校した東京学芸大学附属世田谷中学校は、教育者の育成を目的とした東京学芸大学の教育研究および実証の場としての側面を持つ、国立の中学校です。

 代々木の代ゼミタワーで開催された説明会の冒頭、校長の加藤泰弘先生は、「本校は、東京学芸大学の研究の場としての役割も担っており、これから全国の中学校のスタンダードとなりうる実験的かつ先進的な教育活動を実践しています」と述べました。

 同校が力を入れているのは、思考力、判断力、確かなコミュニケーション能力といった「21世紀型能力」を育てる教育活動です。たとえば、各教科の授業はもとより、学校生活のあらゆる場面でグループ活動を積極的に取り入れ、生徒たちは「意見を共有する→議論し考えを深める→確かなことばで発信する」という過程を通して、主体的な学びの姿勢を身につけます。加藤先生は、「本校で培われた能力は、大学進学後はもちろん、社会に出てから生きるものだと確信しています」と結びました。

みずから考え、学ぶことで 21世紀型の能力を育てる

 続いて、具体的な教育内容について、副校長の鈴木雄治先生が説明しました。同校は教育目標に「個性的で人間性豊かな人格をつくる」「創造性豊かな人間を育てる」「敬愛の精神に溢れた人間を育てる」の三つを掲げ、「生徒がみずから考え、みずから発信する力の養成」を重視した教育を実践しています。鈴木先生は、「基礎・基本の定着を徹底し、応用や発展的な学びに活用する『基本学習』、テーマ研究や実習などに取り組む『総合学習』、学級活動や道徳など、社会や生活に対する認識を深め、実践力を養う『生活学習』の三つを往還させながら、IT化やグローバル化が進むこれからの社会に不可欠な資質と能力を養っていきます」と話します。

 同校にはAとB、異なる二つの時間割があり、週ごとに交代します。どちらも木曜日は8限まであり、2コマ連続の100分授業を一日4コマ(4教科)実施します。技術・家庭、保健体育といった実技や実習を主とする教科のほか、理科・国語では議論や発表などの活動的な授業の場として活用しています。

 また、中2・3の総合的な学習の時間には、「テーマ研究」を実施。「わたしたちの東京オリンピック・パラリンピック」「中東・イスラーム研究」「音とダンスを使ってCMをつくろう」といった年度ごとに設定されたテーマのなかから生徒が自由に選択し、課題を掘り下げ、研究した成果をレポートや作品にまとめます。このほか、中2は1泊2日の「秩父長瀞地学実習」を行います。鈴木先生はこの実習について、「東京学芸大学の教員と一緒に長瀞の地形や自然観察を行い、夜には講義を受けます。生徒は意欲的で、終了後は、教員に質問の列ができるほどです」と説明しました。

 2018年度より、1クラスが40名編成から35名編成に変わり、1学年の人数もそれまでの160名から140名に減りました。しかし、附属小学校の定員も減っているため、外部入学者の募集人数が減るわけではなく、鈴木先生も「これまでどおり男女約30名ずつ募集しています」と話します。2月3日に行う学力試験は、国・算・理・社の4教科で、各100点満点ですが、「国語と算数については点数を1.5倍にして評価します」との説明がありました。

イメージ写真
全教室にプロジェクターを設置。校内無線LAN、2万冊以上の蔵書を誇る図書室など、施設面も充実しています

http://www.u-gakugei.ac.jp/~setachu/ 別ウィンドウが開きます。

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