受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

攻玉社中学校

2019年5月13日(月)

生徒同士が互いの個性を尊重し、切磋琢磨する環境の下、きめ細かい指導を実践

 蘭学者であり、明治六大教育家の一人でもある近藤真琴が1863年に創立した私塾を起源とする攻玉社中学校・高等学校は、今年で創立156年を迎える男子進学校です。校訓「誠意・礼譲・質実剛健」に基づく人間教育を重視している同校の校名は、中国の古典『詩経』の「他山の石以て玉を攻(みが)くべし」という一節に由来し、建学の精神として長く受け継がれています。

 学校紹介DVDの上映後、校長の積田孝一先生があいさつに立ちました。積田先生は2020年度入試に向けた、同校の新しいパンフレットの表紙に書かれたことば「次代を創る人材に―」を示しながら、「世界は今、予測困難な変革の波にさらされていますが、変化に適応し、世界に通用する人材を育成する教育の基礎を担うのが、中学・高校時代です」と述べました。そして積田先生は、「片付けコンサルタント」としてアメリカを中心に活躍する近藤麻理恵さんの整理術を例に挙げながら、学習における整理・分類の大切さとその具体的な方法について説明。学んだ事柄をすべて見直し、自分が得意なことと不得意なこと、内容が類似しているものなどを時系列にまとめることで、学習効果が上がると話しました。続けて「日々の学習を通して得た知識を充実させ、それを手がかりに自分の適性への理解を深められることは、中高一貫校の利点です。6年間かけて自分の好きなことを探し、将来の方向性を定めてほしい」と語りました。

 次に、教頭で広報企画部長でもある岡田貴之先生が登壇し、校風について「素直な子が多い」「どんな生徒にも居場所がある」と紹介しました。「1990年に帰国生を対象とした国際学級を開設した本校では、多様なバックグラウンドを持つ生徒同士が、互いの個性を尊重し合いながら切磋琢磨しています」と話しました。また、同校では、学業とクラブ活動を両立し、文武両道を実践している生徒が多く、難関大学合格者には運動部出身者が少なくないそうです。さらに、学校行事も多彩です。自由研究発表会や英語暗唱大会など、論理的思考力・創造的思考力・コミュニケーション能力・プレゼンテーション能力を養うことを目的とした行事が多く行われています。また、9月に行われる輝玉祭(文化祭)は毎年、2日間で1万人以上の来場者があるということです。岡田先生は、「高2を中心に準備を進めていくなかで、学年を超えた縦のつながりが生まれ、コミュニケーション能力を養う場にもなっています」と説明しました。

 そして、話題はクラス編成とカリキュラムへ。高校教務主任の高木基之先生によると、中1・2は一般学級5クラスと国際学級1クラスという編成で、学習習慣を身につけさせると同時に基礎学力を養います。中3・高1ではそれぞれ選抜学級を1クラス設置し、自主的学習態度の確立と基礎学力の充実強化を図ります。高2・3では、私立文系・国公立文系・私立理系・国公立理系の4コースに分かれますが、約30名ずつの8クラス編成にして、一人ひとりに目を配るようにしています。また、国語・数学・英語については、成績不振者を対象に放課後の補習授業を実施するなど、きめ細かいフォローを徹底。発展的な内容を学習したいという意欲のある生徒には、自由参加の特別講習や夏期特別講座も用意されています。

 キャリア教育にも力を入れています。中3・高1を対象としたキャリアガイダンスを年3回実施するほか、高1・2を対象に、志望系統別の難関大学入試動向を知ってもらうための進路講演会も年2回行い、生徒の意識を高めています。同校の卒業生でもある高木先生は、「一人ひとりの目的意識や学習意欲が高まるよう、人間的に成長し、自己実現できるよう、教員一同、全力でサポートしています。6年間の充実した学校生活を通じて、社会に出た後も必要とされる『目標を持ち、それをみずから達成していく力』を伸ばしてほしいですね」と結びました。

イメージ写真 東急目黒線・不動前駅から徒歩1分というアクセスの良さを誇る同校。グラウンドや地下温水プールなど充実した運動設備を利用して、部活動も盛んです

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