受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

海城中学校

2019年5月23日(木)

グローバルに活躍できる「新しい紳士」の育成をめざす

 1891年に海軍予備校として創立された歴史を持つ海城中学高等学校は、創始者の古賀喜三郎が掲げた「国家・社会に有為な人材の育成」という建学の精神を今に受け継ぎ、社会の変化に対応し、未来を担っていける「新しい紳士」の育成を教育の目的に掲げる完全中高一貫の男子校です。

 あいさつに立った校長の柴田澄雄先生は、同校が重視する「みずから主体的に学ぶこと」「仲間と協働してつながること」という二つの学びの姿勢を挙げ、「6年間の充実した学校生活を通じて、自分で考え、行動することを学び、将来に向かっていく強い意志とやり抜く力を培ってほしい」と語りました。また、モンゴルのウランバートル市にある提携校、私立新モンゴル学園との交流や、現地を訪問するスタディツアーなどのグローバル教育の取り組みについても紹介。「さまざまな経験を通して異文化への理解を深め、国の枠を超えて地球社会に広く貢献できる人材に育ってくれることを期待しています」と結びました。

 続いて、校長特別補佐の中田大成先生が、JAXAの宇宙飛行士の選考においては、確かな専門性はもちろん、さまざまな問題への対応能力やチームワーク、プレゼンテーション能力が求められていることを例に挙げながら、これからの時代で求められる「新しい学力」と「新しい人間力」について説明しました。まず「新しい学力」とは、課題を設定し解決する能力を指します。これらのスキルを高める取り組みの一つとして、中田先生は社会科の総合学習を紹介しました。この授業では、生徒は中1・2の毎学期、みずからテーマを設定し、企業や役所などへの取材を行うとともに、資料を読み込んでレポートをまとめます。そうした訓練を積んだうえで、中3の1・2学期の2学期間をかけて、各自がそれぞれのテーマについて30枚以上の卒業論文を仕上げます。

 一方、「新しい人間力」とは、コミュニケーション力とコラボレーション力を兼ね備えた力のことです。こうした力を育む体験学習として、仲間と共にさまざまな課題に挑むプログラム「プロジェクトアドベンチャー(PA)」や、演劇的手法を用いて人間関係力を深める「ドラマエデュケーション(DE)」を行っていることを説明しました。さらに、「新しい学力」と「新しい人間力」を高めていく教育の一つの成果として、昨年の高校模擬国連国際大会に出場し、最優秀大使賞を受賞した高2生の活躍について動画で紹介。ウルグアイの大使役を務め、各国の参加者をまとめるリーダー役として周りを巻き込みながら会議を進める様子に、同校で培った力が存分に発揮されていることが感じられました。同校は、国際理解教育も重視し、ネイティブ講師による授業や、海外研修、帰国子弟の受け入れなども積極的に実施。地球規模で物事を考える力を持ち、国際的に活躍できる人材の育成をめざしています。

 2020年度の一般入試は、例年どおり2月1日と3日に実施され、両日とも145名の募集です。特に社会は記述問題が多く出題され、課題文を読み取る力や自分のことばで表現する力が求められます。「過去問は60%以上の正解率を目安に取り組み、合格をめざしてください」というアドバイスがありました。

イメージ写真広々とした校内には、各種の特別教室や自然光が降り注ぐ体育館、おしゃれなカフェテリアなどの施設も充実。さらに、理科館が新築され、2021年に完成する予定です

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