受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

女子学院中学校

2019年5月24日(金)

キリスト教精神に基づき、多様性を尊重しながら個性を認め合って、主体性を育む

 1870年に創立されたA六番女学校に始まる女子学院中学校・高等学校は、全国有数の女子進学校です。銀座ブロッサムで開かれた説明会の冒頭、サピックス教育情報センター所長の神田正樹先生が登壇し、入試傾向について詳しく紹介しました。「2019年度入試では、算数の難度が急激に上昇しました。各設問にかける時間配分を考え、わからない問題には早めに見切りをつけ、わかる問題は確実に解くことが重要です」「国語の読解は論説文や随筆文が中心です。正確な読解力を身につけ、一読で話の流れ、要点を捉えることが大切です」「理科は4分野をバランス良く学習することが重要です。図やグラフを読み取る力をつけたうえで、身のまわりの環境問題にも目を向けてほしいものです」「社会は、歴史資料・統計表・地形図を読み取る分析力や、正解を導き出す思考力が求められます。地理・歴史・公民の3分野をバランス良く学習し、分野を横断して知識を結びつけられるようにすることも大切です」などと、科目ごとの学習法について、参加者にアドバイスをしました。

 次に、学院長の鵜﨑創先生が登壇し、教育理念について説明しました。校則が少なく、制服の着用も義務付けられていない、自由な校風で知られる同校ですが、「その理念は、初代学院長である矢嶋楫子の『あなた方は聖書を持っています。だから自分で自分を治めなさい』ということばに集約されています」と話します。このことばより「聖書の教えに従って、やっていいことと悪いことは自分自身で判断しなさい」と伝えているそうです。

 続いて、学校生活や授業について紹介。同校では日々の授業以外にも、生徒同士の話し合いの場が多く、自分の考えを深める機会になっているそうです。たとえば、中1での「オリエンテーションキャンプ」、中2での「ごてんば教室」、高3での「修養会」など、さまざまな宿泊行事がありますが、こうした場でも生徒たちは頻繁にディスカッションを行っています。与えられたテーマに基づいて討論を重ねていくことで、論理的思考力が磨かれていくと同時に、他者の意見に耳を傾ける「聴く力」も養成されるそうです。

 鵜﨑先生は「これからの社会では、自分自身がしっかりとした軸を持ち、アイデンティティーを確立することが必要となります。その一方で、視野を広げ、広い知識を持ち、多くの人たちと協働することも大切です。生徒たちにはそうした力を養い、不透明な時代を切り開く力を身につけてもらいたいと考えています」と述べました。

 また、同校はリベラルアーツによって教養を高めることを重視しており、授業では、知識を教え込んでいくことよりも、主体的に取り組む体験や、実習を通じた基礎力の強化を重視しています。こうして幅広い知性を育てながら、学んだ知識を統合する力を養成する一方、キャリアガイダンスなどを早い時期から行い、個人面談も頻繁に実施します。進路については「自分自身で決める」という指導を徹底しているそうです。授業は週5日制で1コマ50分。朝は15分の礼拝が日課です。各学年で週に1コマ、聖書科の授業を取り入れたり、中1からオールイングリッシュの授業を設けたりしているのが特色です。

 最後に、最近の校風について鵜﨑先生は「みんな、好奇心旺盛で積極的です。また、多様性を尊重し、それぞれの個性を認め合って、お互いの“自由”を大切にしています。わたしたち教員は、そういった生徒たちをさらに押し上げていくよう、サポートに専念します」と話し、説明会を締めくくりました。

イメージ写真校舎屋上に広がる庭園は生徒たちに人気。全教室に電子黒板の機能を持ったプロジェクターを導入するなど、ICT教育の環境整備も進行しています

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