受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

吉祥女子中学校

2019年5月28日(火)

自由闊達な校風の下、みずから考える力を持った自立した女性を養成

 1938年に帝国第一高等女学校として創立された吉祥女子中学・高等学校は、高い大学合格実績で注目を集める女子進学校です。建学の精神「社会に貢献する自立した女性の育成」を実現するために、「知的探究心を育みましょう」「言葉と行動に責任を持ちましょう」「互いの価値観を尊重しましょう」の三つを校是として実践。同校の創設者であり、地理学者として帝国書院を開設した守屋荒美雄氏と、その長男で数学者の守屋美賀雄氏が唱えた教えに基づき、生徒が主体的に学ぶ力を養成しています。

 校長の萩原茂先生は、「吉祥女子の教員はみな、日々の授業を充実させることに力を注ぎ、知的好奇心を育む多彩な授業を展開しています。また、生徒の多様性を尊重して、一人ひとりの個性を伸ばし、育てる教育環境を整えています。本校が取り組むさまざまな教育活動を知り、受験校を選ぶ参考にしていただけると幸いです」とあいさつしました。

 続いて、具体的な教育内容の説明は広報部長の綾部香先生が担当します。「社会に貢献する自立した女性の育成を建学の精神に掲げる本校では、キャリアガイダンスや進路指導に力を注ぎ、たくましく、自立して生きる女性の育成に努めています」と語り、その一例として、高1で開かれる卒業生講演会を紹介しました。これまでに、救急救命センターの医師やダンボールアートの芸術家、JICA職員など、幅広い職業の卒業生を招いているそうです。

 また、生徒の「もっと学びたい」という気持ちを刺激して、知的探究心を育むプログラムも実施しています。例えば、「教養講座」では生命倫理や宇宙学などの専門家を招き、社会に対する興味・関心の幅を広げさせています。放課後には、ピアノ、ソルフェージュ、茶道、華道、中国語会話など、多種多彩な希望制の課外授業もあり、中学生は約30%が受講しているそうです。

 情報機器を活用したICT教育にも力を入れています。中学生は、それぞれの生徒が使いやすいデバイスを持ち込んで探究学習に取り組み、高1からは1人1台のタブレット端末を使った授業が行われます。「情報化社会においては、本質を見極める習慣を身につけ、付和雷同せず自分なりの考えを持つことが大切なのです」と綾部先生は強調します。

 英会話の授業は、日本人教員と外国人教員によるチームティーチングによりクラスを2分割した少人数で行います。そうすることで生徒一人ひとりが発言できる機会を増やし、聞く力、話す力を高めて実践的な英語力を身につけさせるのです。また、中3でカナダ語学体験ツアー(ほぼ全員)を行い、ホームステイや各種アクティビティーを体験するほか、ビクトリア市にある姉妹校を訪れて、英語によるプレゼンテーションにも挑戦します。

 数学の授業は、中1から代数と幾何に分かれています。先取り学習を行い、中3までに高校の「数学Ⅰ」と「数学A」の内容をほぼ学び終えます。国語では図書館を利用した調べ学習も取り入れ、社会では生徒による時事問題解説やディベートを実施。理科は多彩な実験を行い、レポート作成も重視しています。このように、すべての教科に共通して「学ぶことの楽しさ」を伝えるアイデアに満ちた授業が行われているそうです。この日の説明会では学校紹介DVDも上映され、新入生が校内見学・校外活動に取り組む姿や、活気のある日々の授業の様子などを確認することができました。

 学習カリキュラムについては、高2から希望進路別のコース制に移行します。文系・理系のほか、芸術系(音楽・美術)も選択できるのが同校ならではの特徴です。習熟度別・進路別の分割授業も数多く、国公立大学や医学部を志望する生徒の割合も高くなっています。今春は卒業生の約20%が現役で国公立大学へ進学しました。

 2020年の中学入試は「今年とほぼ同じ要項で実施します」とのこと。正式な募集要項は9月ごろ発表されます。

イメージ写真多様性の重視という観点から、制服はスカートとスラックスのいずれかを選択できるスタイルです。中1では月に1回、カフェテリアでバイキング形式のランチも楽しめます

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