受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

都立小石川中等教育学校

2019年5月29日(水)

「小石川教養主義」「理数教育」「国際理解教育」を基盤に、世界で活躍するリーダーを育成

 前身の東京府立第五中学校の開校から今年で101周年を迎える都立小石川中等教育学校は、独自に編成した教育プログラムの下、次代を切り開くグローバルリーダーを育成しています。

 銀座ブロッサムで開かれた説明会では、校長の梅原章司先生が登壇し、「本校では、前身の小石川高校以来『立志・開拓・創作』という教育理念に基づき、みずから志を立て、みずから進む道を切り拓き、新しい文化を創り出すことのできる人材を育成しています」と話しました。

 それを実現するために、同校では「小石川教養主義」「理数教育」「国際理解教育」を三本柱に、日々の教育活動を行っています。6年生(高3)では選択科目がありますが、文系・理系のクラス分けは行わず、生徒全員が共通カリキュラムで学習するのが特徴です。また、4・5年生(高1・2)では、自由選択科目として第二外国語を開講しており、約7割の生徒がドイツ語・フランス語・中国語のいずれかを学んでいるそうです。梅原先生は「幅広い教養を深めることで、豊かな人間性が育まれます。こうした資質は、変化の激しい国際社会に必要なものだと考えています」と語りました。

 続いて、「本校の教育課程のなかで最も特徴的」と強調したのが、総合的な学習の時間や学校設定科目の時間に行われる「小石川フィロソフィー」です。これは、6年間かけて取り組む課題研究で、生徒たちの探究活動によって問題解決力を育むプログラムです。まず、1・2年生(中1・2)では、探究活動に必要な表現力や読解力に加え、データ処理能力や数学的思考力などを養います。3年生(中3)ではプレ課題研究に取り組み、4年生(高1)では情報スキルを高めます。そして5年生(高2)では、みずから設定した課題を検証し、その結果をプレゼンテーションします。海外連携校とも交流して高度な研究を行い、英語によるディスカッションやプレゼンテーションにも挑戦。6年生(高3)では、さらに各自の研究を深めて研究報告書を作成して、その成果を校内外で発表します。

 「理数教育」の特色としては、数学の進度が速いことが挙げられます。中学の内容を2年生終了時までに学び終えて、3年生から高校の内容に入るのです。また、習熟度別授業を行うなど、個々の学力に応じたきめ細かい指導も徹底しています。一方、理科では五つある実験室を活用し、実験・観察の授業を数多く設けています。同校は、3期連続でスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に認定されており、授業以外にも、大学などから専門家を招いての「サイエンスカフェ」を年間10回以上開催するほか、放課後や土曜日に実験室を開放する「オープンラボ」を行って、生徒の知的好奇心を刺激し、科学に関する興味・関心を引き出しています。そのほか、東京農工大学との高大連携・協同研究や、お茶の水女子大学と連携した生命科学実験講習など、大学との連携プログラムもそろえています。

 「国際理解教育」については、英語でも数学と同様に習熟度別授業を行っているほか、外国人講師による「コミュニケーション」の授業も実施し、実践的な語学力を養成しています。そして、3年生の海外語学研修ではオーストラリアを、5年生の海外修学旅行ではシンガポールとマレーシアを訪問し、現地の人々と交流します。最後に、梅原先生は「本校は、大学進学だけを目標にしているわけではありません。将来、国際社会で活躍できるリーダーを育成するため、学力を高めるだけでなく、ソーシャルスキルを身につける指導も徹底していきます。好奇心旺盛で、自分から進んで手を挙げられる生徒にとっては、成長できる学校です。そういった小学生にこそ、ぜひ入学してほしいと思います」と話し、説明会を締めくくりました。

イメージ写真物理・化学・生物・地学など、分野ごとに備わる理科実験室は五つ。理科教育に力を入れ、さまざまな国際科学オリンピックの日本代表を決める大会にも毎年出場しています

www.koishikawachuto-e.metro.tokyo.jp 別ウィンドウが開きます。

ページトップ このページTopへ