受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

駒場東邦中学校

2019年5月26日(日)

「自主独立の気概」と「科学的精神」で次代を担うリーダーを育成

 駒場東邦中学校・高等学校は1957年の創立以来、各界で活躍する卒業生を輩出している全国有数の男子進学校です。

 あいさつに立った校長の平野勲先生は、東邦大学理事長・額田豊博士と都立日比谷高校の校長を務めた菊地龍道先生によって設立されたという沿革に触れ、「本校の教育に受け継がれている『自主独立の気概』『科学的精神に支えられた合理的な考え方』は、現在も、また未来においても、変わることなく必要とされる力です」と述べました。

 日々の学習で、みずから考え、答えを出す過程を重視する同校には、9室もの理科実験室があり、観察や実験を通して自分の目や手で現象をとらえます。また、奈良・京都を訪れる中3の研究旅行では、半年前から各自の研究テーマを設定し、現地で現物を見たうえで、約1年がかりで論文を完成させます。このように、みずから疑問を見つけ、徹底的に追究することをめざしているそうです。

 平野先生は、「初代校長の菊地龍道先生が残したことば、『誠あれば熱あり。熱あれば光あり』には、『情熱があれば、物事を変えることができる』という意味があり、これはいつの時代にも通じる考え方です。生徒にはこの思いを持って6年間学んでほしいと願っています」と語りました。

 次に、中学教頭の堤裕史先生が登壇し、写真や映像を交えながら、カリキュラムや学校生活について話しました。同校のカリキュラムは、難関大学入試に対応するだけではなく、大学での研究や将来の仕事にもつながる高度な思考力や表現力を養うことをめざしたものです。理科の実験の様子として、ブタの長い内臓に生徒たちが実際に触れ、伸ばしている場面が紹介されました。堤先生は、「本物に触れ、手を動かし、自分で気づき、考えて発表するという一連の学びを大切にしています」と、自分の目で見ることの大切さを強調しました。社会では、校外学習行事と連動させたフィールドワークや探究活動が行われています。校外学習では、中1で霧ケ峰を、中2で鎌倉を訪れ、中3では奈良・京都研究旅行を実施しています。また、情報の授業では、「コンピューターを利用して身の回りの作業を効率的にする方法」を学び、情報機器を扱ううえでのマナーやモラルなど、実践的な知識も身につけます。

 学校から徒歩2分のところにある東邦大学医療センター大橋病院で「ブラック・ジャックセミナー」という実習が行われる点も大きな特徴です。生徒は外科医の指導の下、内視鏡手術や縫合手術などを模擬体験します。このほかにも、職業体験や職場見学、各界で活躍する卒業生を招いて行う講演会など、キャリア教育の場が充実しています。

 また、同校は学校行事が盛んなことでも知られ、そのなかで最も盛り上がるのが体育祭です。説明会では体育祭の映像とともに活気に満ちた生徒の様子が紹介されました。高3を中心に、生徒が主体となって運営する体育祭について、堤先生は「先輩が後輩の指導をする縦のつながりから、学年を超えた絆が深まり、コミュニケーションやリーダーシップを自然に学ぶ機会になっています」と話します。「このように充実した中高生時代を送り、多様な経験を積んだ生徒たちは、大学生や社会人になった後も、さまざまな分野でリーダーシップを発揮して、活躍しています」ということばに、参加者は深くうなずいていました。

イメージ写真京王井の頭線「駒場東大前」駅、東急田園都市線「池尻大橋」駅からそれぞれ徒歩で約10分と、アクセスも良好。広々とした校庭や室内プール、約7万冊の蔵書を誇る図書館など、施設も充実しています

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