受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

開成中学校

2019年5月20日(月)

生徒主体で行われる運動会は全員が活躍できる一大イベント

 なかのZEROホールで開催された開成中学校の説明会では、1292席を擁する会場がほぼ満席となり、保護者の方の関心の高さがうかがえました。

 この日は、まず、サピックス教育情報センター部長の広野雅明先生が同校の入試問題について解説。実際の解答用紙を示しながら、「国語は自分の考えを文章でまとめる記述式が中心」「算数は途中式や考え方も採点対象になる」など、入試問題の特徴や注意点を挙げました。さらに、合格者の偏差値の推移や、併願パターンにも触れ、「男子校のなかでも理科・社会の比重が高い」「算数は年度により平均点に大きな差がある」と最近の傾向を紹介しました。

 続いて登壇した校長の柳沢幸雄先生は「皆さん、開成についてどんなイメージをお持ちですか」と問い掛ける形で講演をスタート。「東大合格者数38年連続トップ=勉強ばかりしている、文武両道=体育会系と思われているなら、今日から考えが変わることでしょう」と述べ、5月12日に開催された運動会の様子を紹介しました。

 6学年縦割りの8チームで競う同校の運動会は、そのほとんどが団体競技で、100キロを超える俵を奪い合う「俵取り」をはじめ、「馬上鉢巻取り」「棒倒し」といった肉弾戦が繰り広げられます。何より特徴的なのが、企画・準備・運営のすべてを生徒が手がけていることです。柳沢先生は、「中心となるのは高3の生徒たちで、運動会が終わると、高2の生徒たちはすぐに翌年の運動会準備委員会を立ち上げ、1年がかりで準備をします」と説明。会場のスクリーンには上級生の指導の下、伝統競技に欠かせない道具づくりをする生徒の様子が映し出されました。100ページを超す審判用のルールブック、組ごとに制作するアーチ(巨大な絵)、生徒が作詞・作曲する応援歌などの映像を示しながら、「本校の運動会は、体育会系の生徒だけが盛り上がる行事ではありません。プログラムの編集、応援歌の作詞・作曲など、それぞれの生徒が自分の得意な分野で能力を発揮しながらさまざまな役割を担い、この一大イベントを支えているのです」と述べました。

豊富な部活動、OB参加の行事 居場所があるから育つ自己肯定感

 続いて内閣府がまとめた「子ども・若者白書」(平成26年版)のデータから、柳沢先生は「欧米の若者と比べて日本の若者は自己肯定感が低く、自信を持てずにいます」と指摘。「世界の人々との協力・競争が不可欠となる時代に、強く生き抜く自立した若者を育てるには、中等教育の段階において、立場や価値観の異なる他者と積極的にかかわりを持たせることが重要です。それが結果的に自己肯定感を高め、一人ひとりの自信を深めることにつながるのです」と強調しました。

 そして、水泳教室やキャリアプログラムなどOBが支える行事を挙げ、「世代を超えた人脈づくりができるのも本校の良さです」と紹介しました。また、毎年6月に実施される在校生アンケートでは、例年9割以上の生徒が「学校が楽しい」と回答していることに触れ、「クラブ・同好会の数は70以上。どの生徒にも居場所があるので、教員は余計な手は出しません。一方、楽しめていない生徒には手厚いサポートをする、本校はそういう学校なのです」と結びました。

イメージ写真 創立150周年記念事業として、この春から新校舎の建設も開始。校舎・体育館・グラウンドなどが拡充され、テラスや予備教室といった活動スペースも多く設けられます

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