受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

立教女学院中学校

2019年6月12日(水)

キリスト教に基づく全人教育により「知的で品格のある凛とした女性」を育てる

 アメリカ聖公会の宣教師であるC.M.ウィリアムズによって1877年に創設された立教女学院は、キリスト教に基づく全人教育によって、知的で品格のある、凛とした女性の育成をめざしています。

 この日の説明会であいさつに立った校長の田部井善郎先生は、「本校は、明治の初期、当時としては画期的だったキリスト教に基づく女子教育を始めました。以来、その時々の価値観や常識にとらわれず、次代を見据えて一人ひとりを大切に育む姿勢を重視しています」と語りました。さらに「自分らしく自由に学び、自由に考え、自由に行動し、他者と共生できる女性の育成に尽力します。この緑豊かな環境の中、保護者の皆さんと学校とが一緒になって、手作りの教育を行っています」と結びました。

 続いて、中学校教頭の浅香美音子先生が具体的な教育内容や学校生活について説明しました。同校では「他者に奉仕できる人間になる」「知的で品格のある人間になる」「自由と規律を重んじる人間になる」「世の中に流されない凛とした人間になる」「平和をつくり出し、発信する人間になる」という五つの教育目標を掲げ、「キリスト教教育」「社会生活」「基礎学力」の三つを柱とした教育を実践しています。

 最初に説明されたのが、キリスト教教育の柱である毎朝の礼拝と土曜集会についてです。土曜集会は月に1回程度行われるプログラムで、各分野で活躍している著名人を招いて講演会を開いたり、さまざまな宗教への理解を深めたりするものです。続いて、ボランティア活動や、中3で平戸・長崎を、高2で沖縄を訪問する修学旅行での平和学習の様子が紹介されました。

 国際教育プログラムも充実しており、カリフォルニア大学の学生やアジアからの留学生を招いて英語でディスカッションなどを行う「エンパワーメントプログラム」や、カリフォルニア大学デービス校で最先端の研究に触れる「ユースプログラム」を実施。このほか、ニュージーランド、アメリカ、フィリピンの姉妹校との短期・長期交換留学制度もあり、生徒たちが国際感覚を磨く場となっています。

 二つめの柱「社会生活」では、自主性・自発性を重視した活動を推進しています。中でも生徒会活動は「女子の学校では最も古い自治の伝統」といわれるほどです。部活動や委員会活動、文化祭などが生徒の自治によって運営されていることが紹介されました。

 三つめの柱「基礎学力」を象徴する取り組みとしては、同校独自の総合的学習「ARE学習」があります。これは、生徒自身がテーマを求め(Ask)、調べ(Research)、言語化して発表する(Express)プログラムです。授業は中1から段階的に始まり、高3では卒業論文を書きます。この卒業論文は、立教大学への推薦を希望する生徒には必修となっていますが、他大学をAO入試で受験する生徒も、この卒業論文を自身の学習成果として提出することがあるそうです。

 最後に、高等学校教頭の山岸悦子先生から、進路指導についての説明がありました。立教大学への推薦枠は121名分ありますが、立教大学以外への進学を希望する生徒にも対応し、高2から「理系」「文系(受験希望者)」「文系(立教大学推薦希望者)」の3コースに分かれます。2019年3月の卒業生185名について見ると、半数以上に当たる102名が立教大学に進み、残りは国公立大学や早慶上智など難関の私立大学に進学。理系では医歯薬看護系に進む卒業生が多いとのことです。「一人ひとりの進路に合わせて、ていねいな指導を徹底しています。卒業生は大学生になっても『就職に強い』といわれていますが、それも本校で人間力を培ったからでしょう」と結びました。

イメージ写真 約5万㎡のキャンパスは緑豊かな環境。2006年に東京都杉並区の有形文化財に指定された聖マーガレット礼拝堂、2014年に完成した総合体育館などが並びます

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