受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

サレジオ学院中学校

2019年6月8日(土)

ヨハネ・ボスコ神父の教育理念「25歳の男づくり」に基づき、生徒の心に寄り添う指導を実践

 サレジオ学院中学校高等学校はイタリア北部・トリノのカトリック司祭ヨハネ・ボスコ神父が創設した教育修道会「サレジオ会」を母体としています。「25歳の男づくり」を教育目標に掲げ、高校卒業時の生徒に青年としての完成形を求めるのではなく、社会である程度の役割を果たせるであろう25歳での成熟をめざし、一人ひとりの成長を見守っています。

 説明会の冒頭で、校長の鳥越政晴先生は同校の特徴として「教員と生徒の距離が近いこと」を挙げ、「たとえば、教員が生徒を叱っても、生徒が萎縮して離れていくことはありません。なぜなら、生徒は教員が自分のために言ってくれたのだということを理解しているからです。本校の教員は、生徒が困っていたら寄り添い、やる気を促し、けっして見捨てないという姿勢を常に見せています」と話しました。これは同校が最も大切にしている「アシステンツァ」の精神によるものです。このことばは、「ともに居ながら支援する」という意味のイタリア語ですが、同校の先生方は適度な距離感を保ちながら生徒を見守り、自主性を育みながら、愛情を注ぎ続けているそうです。

 生徒たちの知識を増やすだけではなく、全人的な成長を促す指導も行っているのは言うまでもありません。「25歳になったとき、世界中の困っている人たちの声に気づき、助けられる人間になってほしいのです。そのような価値観を育てる教育を実践することこそが本校の使命です」と鳥越校長先生は力強く語りました。これがサレジオ教育の基盤である「25歳の男づくり」ということです。

 続いて、入試広報委員長の朝倉広明先生が、映像を交えながら教育内容について説明しました。同校では、登校直後に生徒は制服から体操着に着替えますが、これは、昼休みにグラウンドなどで思い切り体を動かして遊ぶことを推奨しているためです。また、中1で週2時間、中2・3で週1時間行っている「宗教」の授業では、神父である校長先生、副校長先生が聖書の内容や聖人の生き方を通して、人生に対する心構えや多様な価値観を教えています。また、毎月15日の「お米1合の日」には、生徒が1合の米を持参します。集められたお米は関係の教会に送られ、炊き出しなどに使用されます。学校周辺地域の清掃やクリスマス街頭募金など、ボランティア活動にも積極的に取り組んでいます。

 キャリア教育にも力を入れており、進路講演会(中1~高2)、職場訪問(中3)、進路ガイダンス(高1)、勉強合宿(高2・3)などが、大勢の卒業生の協力を得て実施されています。

 英語の授業は中1・2が週7時間、中3が週6時間で、各学年とも外国人講師による英会話の授業が週1時間あるのに加え、オンライン英会話も週1時間実施しています。現地の講師によるマンツーマンのレッスンで、会話力の向上を図っているのです。日ごろの英語学習の成果を発揮し、異文化に触れる場としては、中3終了時の春休みには全生徒対象のイタリア研修旅行を実施します。6泊8日の日程でヨハネ・ボスコ神父の故郷であるトリノをはじめ、ミラノ、フィレンツェ、ローマなどを訪れます。このほかに希望者対象のフィリピン語学研修、オーストラリア短期交換留学などもあり、世界に目を向けるプログラムが充実しています。

 最後に、中学入試について説明がありました。2020年度も、例年と同様、2月1日にA試験、2月4日にB試験が実施され、いずれも国語・算数(各50分・各100点)、理科・社会(各40分・各75点)の4科入試です。「合格の目安となる得点率は60~70%です。配点の高い国語と算数では確実に点数を取ってください。最近は、思考力を問う記述問題を増やしています」とのことです。

イメージ写真 広々とした土のグラウンドのほか、テニスコート、卓球場、剣道場、体育館など体育設備が充実していて、クラブ活動が活発。なかでも高校のテニス部は全国優勝3回の強豪です

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