受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

芝浦工業大学柏中学校

2019年6月12日(水)

激動し多様化が進むグローバル社会の中でも、自分で歩んでいける生徒を育成

 日本の工業界にたくさんの人材を送り出してきた芝浦工業大学の併設校として、芝浦工業大学柏高等学校が設立されたのは1980年のことです。さらに1999年には、芝浦工業大学柏中学校が設置され、中高一貫教育が始まりました。建学の精神は「創造性の開発と個性の発揮」を掲げ、広く社会に貢献する人材を育成しています。

 説明会であいさつに立った校長の野村春路先生は、人工知能の発達による社会の変化に触れ、「本校では、人工知能をはじめとした技術革新によって大きく変動し、多様化が進むグローバル社会に放り出されても、自分の足で歩んでいける生徒を育成しています」と語りました。

 生徒の自主性を育む取り組みの一つとして野村先生が紹介したのは、2017年に導入した「SK(芝浦柏)学習ルーブリック」です。これは、アクティブ・ラーニングを具体的に進めるための指針として同校が作成した学習評価基準表で、そこには「主体的な学び」「深い学び」「協働する学び」のそれぞれについて2項目ずつ、計6項目の学びの在り方のレベルが記されています。生徒たちは、それぞれの項目を自己点検し、そこから浮かび上がった問題点を客観的に捉え、現在の自分に必要な知識やスキルなどを獲得していきます。

 また、昨年度から、文部科学省よりスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に再指定されました。そのことについて野村先生は、「本校では中高接続カリキュラムを開発しており、中学生にもさまざまな研究所などを訪れる機会が与えられています」と説明しました。

 続いて、教頭の佐藤文博先生が、学校概要と教育内容について話します。中学は、入試の上位合格者と英語入試の合格者を合わせた約40名で構成される「グローバル・サイエンス(GS)クラス」と、一般クラスに分かれます。このうちGSクラスについては、英語入試を突破した生徒、英語力が高い生徒を対象に英語の取り出し授業を行っていますが、そのほかの授業の内容は変わりません。また、高校からは、最難関国公立大をめざすGSクラスと、国公立大・難関私大をめざす「ジェネラルラーニング(GL)クラス」に分かれ、GSクラスについては、高2からグローバルコース(文系)とサイエンスコース(理系)に分かれます。一方、GLクラスは、高2から文系コースと理系コースに分かれた後、高3で国公立文系、私立文系、国立理系、私立理系、私立工学、私立薬学、私立看護、私立農学といったコースに細分化されます。

 また、建学の精神「創造性の開発と個性の発揮」を実践するために、同校では探究活動にも力を入れています。なかでも、中高生が3~5人でチームを組んでWeb作品を作り、その制作過程と成果を競う「全国中学高校Webコンテスト」には、中2以上の全生徒が参加します。これまで17回の参加で全国1位を5回も獲得するなど、すばらしい実績を残しています。

 続いて、入試広報部長の中村圭先生より、同校の教育の柱である「グローバル」「サイエンス」「CSC(Creative Studious Communicative)」について説明がありました。まず、グローバルの取り組みでは、中1からネイティブ講師によるオールイングリッシュの授業を実施しています。次に、サイエンス分野の取り組みとしては、大学や研究所と同レベルの施設で、最先端の実験を授業で体験できるようにしたそうです。そして、CSCとは、みずから課題を設定し、主体的に生きる力の養成を目的とした探究学習です。たとえば、中1の5月に福島県南会津町高杖で実施するグリーンスクール(森林体験学習)において、現地で学んだり体験したりしたことを、国語や理科など各教科の授業でフィードバックし、環境新聞を作ったり、文化祭で発表したりしているそうです。

 最後に2020年度の入試の変更点が発表されました。第1回試験・第2回試験で実施される英語入試は口頭試問が廃止され、リスニングテストのみを実施します。第3回試験は「課題作文試験」と名称を変更して実施するとのことです。

イメージ写真 2019年度卒業生は、東京大学をはじめとする国公立大学に現役で40名が合格。近年はロンドン大学UCLなど海外大学への進学者も増えています

www.ka.shibaura-it.ac.jp/ 別ウィンドウが開きます。

ページトップ このページTopへ