受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

富士見中学校

2019年6月22日(土)

失敗を恐れずに挑戦する精神を養い、社会に貢献できる自立した女性を育てる

 富士見中学校では2020年の創立80周年に向けて校舎が新築され、普通教室棟・本館・特別校舎棟に続き、昨年9月には2階建ての図書館棟が完成しました。説明会の冒頭では、体育祭の創作ダンスの映像が流され、それに続いて、今年度から新たに校長に就任した佐藤真樹先生が登壇。佐藤先生は、同校が建学の精神として掲げる「純真・勤勉・着実」と、「社会に貢献できる自立した女性の育成」という教育目標を紹介し、「これらを実現するために充実した教育環境を整備しています。生徒は日ごろから授業・探究学習・行事・クラブといった活動に積極的に取り組み、豊かな知性・人間性・個性を育んでいます」と話しました。

 同校の教育の柱となっているのが探究学習です。各教科の授業で実践しているアクティブ・ラーニングは、生徒が1人1台所有するiPad(今年度より中1生全員)を授業と家庭学習の両方で活用することによって、学習効果を高めています。また、行事やクラブ活動では、縦のつながりを大切にしながら、生徒が主体となって活動しています。佐藤先生は、「リーダーであれ、フォロワーであれ、一人ひとりが責任を持って行動することによって、全員がリーダーと同じ役割を有するという『シェアドリーダーシップ』の考え方を学びます」と説明しました。学校生活における多種多様な活動が生徒にとって「自分事」となることで自己達成感が生まれ、さらなる挑戦にもつながっているそうです。佐藤先生は、「失敗しない子を育てるのではなく、失敗してもがんばれる子を育てるのが富士見の人間教育です」と力を込めました。

 進路指導や多文化交流についても説明がありました。同校では自己実現をサポートするため、各学年の発達段階に応じたキャリア教育を実践しています。卒業生による進学シンポジウムなどで身近な先輩から話を聞くことが、将来の生き方や進路を現実的に考えるきっかけとなっています。また、高1で希望者対象のアメリカ・オーストラリア海外研修や、ニュージーランド長期留学・短期留学制度が用意されています。これ以外にも、海外からの留学生との交流会や、留学した生徒から現地での体験を英語で聞く報告会なども行われ、校内にいながら多文化に触れることができます。それが日本の文化や世界の現状を知る機会となり、生徒は学習意欲を向上させているそうです。

 続いて、教育研究部部長の三浦佳奈先生が探究学習について説明しました。同校では生徒が学習の目的を意識して授業に臨めるよう、「課題の設定」「情報の収集」「整理・分析」「まとめ・表現」「振り返り」という過程で生徒が養うべき力を「17の力」に細分化し、自己評価するためにルーブリックを活用しています。三浦先生は、「新しい図書館には教科学習や校外学習に関する資料をはじめ、和書・洋書合わせて3万5000冊をそろえました。司書教諭も探究学習をサポートします。その集大成として、中3は1年をかけて卒業研究に取り組みます」と、図書館を教育に活用していくことをアピールしました。

 最後に、入試広報部長の藤川建先生が2019年春の卒業生の進学状況と2020年度入試について説明しました。今春は、一橋大学4名、東京外国語大学3名のほか、早稲田大学24名、慶應義塾大学9名、上智大学24名、東京理科大学24名など、たくさんの卒業生が国公立大学や難関私立大学に現役で合格し、進学しました。一方、2020年度中学入試では、二つの変更点があります。まず、同校はこれまで2月1日・2日・3日のそれぞれ午前に計3回の入試を行っていましたが、2020年度は、これに加えて2日午後に算数1科入試(募集定員20名)を実施します。二つ目は、帰国生は事前面接を必須とし、国語・算数の2科で受験できます。「新しい募集要項は9月に完成予定です。9月末には学校ホームページで算数のサンプル問題も発信するので、ぜひチェックしてください」とのことでした。

イメージ写真 「Learning Hub」、通称「エルハブ」と呼ばれる図書館棟。本の貸し出しだけではなく、調べ学習や話し合いの場としても活用されています

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