受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

中央大学附属中学校

2019年6月18日(火)

「実学の探究」を実践し、体験型の独自教育プログラムで自主自律の精神を育む

 1909年設立の旧制目白中学校を前身とする中央大学附属高校が現在の小金井の校地に移ってきたのが1963年。2001年には男女共学化され、中央大学の創設125周年に当たる2010年に中央大学附属初の中学が開校しました。「自主・自治・自律」を校風とする同校では、生徒みずからの活動を尊重する教育を展開しています。蔵書数18万冊を誇る図書館、人工芝グラウンド、野球場、三つの体育館など、充実した環境の下、生徒たちは伸び伸びと学校生活を送っています。

 この日、登壇した副校長の髙瀨徹先生は、「中央大学が建学の精神に掲げる『実学の探究』という理念は、附属校である本校の教育にも生かされています」と説明。同校では各教科の授業や行事など、学校生活のさまざまな場面で“実体験”を重視し、そこで得た複合的な学びを豊かな知識に昇華させていきます。髙瀨先生は、「中高6年間で生徒の知見を広げ、豊かな情操を育むと同時に、社会人としての資質となる『自ら考え、判断し、主体的に行動できる能力』を伸ばしたいと考えています」と述べました。

 次に、話題はカリキュラムの特色に移りました。同校では、さまざまな体験を通して学ぶ教育活動が展開されています。中1から高3まで行われる独自科目の「プロジェクト・イン・イングリッシュ」では、ネイティブの専任教員を中心に、自身で思っていること、考えていることを言葉と文字で相手に伝える力を養っています。科学に関するテーマを複数の先生が交代で教える「プロジェクト・イン・サイエンス」は中3で行われます。この授業では、中央大学理工学部に出向いて研究室見学や実験を行ったり、体育の先生が「体と科学の関係」を教えたりするほか、ロボット・プログラミングなど、多彩な科学的体験を通して課題解決力を養うとともに、学問に対する興味・関心を喚起しています。

 一方で開校以来、実学の一貫として食育にも取り組んでおり、食文化を五感で学ぶ「スクールランチ」という授業も行われています。中学専用のカフェテリアで週1回、クラス単位で「スクールランチ」を味わい、食にかかわるさまざまな問題にも取り組みます。このほか、中3では中央大学法科大学院との連携による「ロースクール体験授業」も行われ、弁護士や検察官として第一線で活躍するロースクールの特任教授から講義を受けます。その後、大学院生が1グループに1名加わって行うグループセッションでは、身近なトラブルを題材にディスカッションをしてグループで発表するなど、実学的に法律について学びます。

 大学進学に当たっては、例年85%前後が中央大学に進学。内部推薦枠の選考は、高校3年間の全科目の学業成績を1位から350位まで順位をつけ、コンピュータ上ですが1位の生徒から希望する学部・学科を選ぶという形で進めています。中央大学への推薦権を保持したまま、国公立大学を受験することも可能です。ほかの私立大学への進学については、中央大学にはない学部・学科・専攻に限って権利を持ったまま受験ができます。

 最後に、2020年度入試について説明がありました。入試は例年同様、2月1日と2月4日の2回です。「国語の長文問題は、集中して長い文章を読解できる力をつけてください。算数は大問ごとに、計算・基本・標準・応用の順で出題されるので、最初の計算問題と基本問題をミスしないように注意しましょう。また、本校は校外学習で地図を活用するため、社会では地図の読み取り問題が出ます。理科は生物・地学、物理、化学の三つに分け、大問が三つの構成で、実験問題を含め思考力問題が出題されます」とのことです。

イメージ写真 独立棟3階建ての図書館は分館と合わせて18万冊の蔵書があり、5300タイトルの視聴覚資料も整備。3クラス同時に授業ができる閲覧席もあります

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