受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

法政大学第二中学校

2019年6月20日(木)

主体性・共同性・総合性の三つを意識した学びで、より良い社会を担う人材を育てる

 法政大学の付属校として1939年に設立された旧制法政大学第二中学校が戦後に新制の法政大学第二高校となり、1986年に中学校が開校しました。長く男子校でしたが、2016年には中学と高校を同時に共学化し、新校舎の利用を開始。「自由と進歩」という法政大学の学風を受け継ぎ、中・高・大の10年一貫教育のもと、世界のどこでも生き抜く力「自由を生き抜く実践知」を育成しています。

 この日、あいさつに立った副校長の五十嵐聡先生は、共学化に際して掲げた「出会い、向きあい、『自分』をつくる」というモットーに触れ、「中高6年間では、多様な個性を持つ仲間との出会いはもちろん、学問やさまざまな体験に全力で向き合うことで大きく成長します。将来をみずから切り拓いていけるよう、自己形成ができる環境を整えています」と説明しました。なかでも大切にしているのが、「多様性」です。同校では帰国生入試を実施しており、各学年に10~20名程度の海外在住経験者が在籍しています。五十嵐先生は、「さまざまなバックボーンを持つ生徒がいるため、生徒たちはみんな、互いに刺激し合っています」と説明しました。

 国際交流にも力を入れており、アメリカ、台湾、インドネシア、スウェーデンなどから留学生を積極的に受け入れているのも特徴です。希望制の海外語学研修プログラムは、ニュージーランド研修(中3)とカナダ語学留学(高校生)があり、どちらも滞在形態はホームステイで夏休み中の3週間に実施されています。加えて高校では、姉妹校であるニュージーランドのオレワカレッジへの年間留学制度(高校)などを整備しています。ユニークなのは、中1から高3までの有志が所属する「国際交流委員会」の存在です。留学や国際交流に関係する各種イベントの企画・運営などを生徒主体で進行するほか、海外から短期留学生を受け入れた際の世話係なども彼らが務めます。

 続いて教育内容については、入試広報副主任の黒田学先生が担当しました。同校では付属校としての利点を生かし、中学・高校・大学までの成長を見据えた10年一貫教育を実践しています。中高6年間では主体性・共同性・総合性の三つを意識した学びを実践し、中学1・2年次は1クラス30名以下の少人数編成で、よりきめ細かい指導を徹底しています。さらに、英語と数学はクラスを2分割した少人数制授業を実施。週1回の定着テストで理解度を確認し、不合格者には再テストや補習を行うなどして、基礎力の定着を図っています。

 また、受験勉強にとらわれない体験型の学びにも意欲的です。理科はチームティーチングで週1回、2時間連続で実験・実習を実施。どの教科でもレポート課題が多く、生徒自身が考察する過程を重視しているのが特徴です。このような探究学習で活用されているのが、約6万冊の蔵書とインターネット環境を整えた図書館です。ここには、生徒がディスカッションやプレゼンテーションをできるスペースも完備しています。黒田先生は、「本校の図書館は、仲間と共に調べ、考え、話し合って解決策を模索していくコミュニケーション力や、導き出した解決策を他者に正確に伝える表現力を養う重要な施設です。知識を得るだけでは役に立ちません。知識を組み合わせて思考し、表現することで導き出した解決策を他者と共有し合うコミュニケーション能力も重要です。日々の授業はもちろん、行事や部活動を通じて、それらの力を養ってほしいと考えています」と話します。

 法政大学への進学については、「日常の成績が60%以上」「TOEIC Bridgeが一定基準以上」「基礎的思考力確認テストで一定以上の評価」の3点を満たすことで認められます。昨年の卒業生は約95%が有資格者となり、約88%が法政大学に進学したそうです。法政大学への被推薦権を保持したまま、他大学を受験することも可能ですが、法政大学に進学する場合の学部については、専願の生徒を優先しています。

イメージ写真 正門正面の総合文化棟には、蔵書約6万冊の図書館や1300席を擁する木月ホールなどの文化施設があります。冷暖房完備の体育館、テニスコート、サッカー場、陸上競技場など運動施設も充実しています

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