受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

神奈川大学附属中学校

2019年6月19日(水)

グローバルな交流や探究活動を通じて、「世界の中で生きる力」を育む

 1985年、神奈川大学の創立者である米田吉盛の教育理念の下に設立された神奈川大学附属中・高等学校。自然豊かで広大なキャンパスには、陸上グラウンド、野球場、テニスコート、サッカー・ラグビー場など、充実した施設がそろっています。

 あいさつに立った校長の菊池久先生は、「変化する環境に対応した教育が必要です」と訴え、先進的な教育を実践するために新たに設定した三つの目標を紹介しました。一つ目は「学び続ける学校」です。生徒の才能や可能性を引き出し、それらを伸ばすため、より次元の高い学びの場となる教育環境の整備に努めているそうです。たとえば、この4月から、生徒の勉強の質問に対応するTA(Teaching Assistant)として、放課後、校内に卒業生を配置。当初、利用者のほとんどは受験学年である高3生でしたが、定期考査前には他学年も積極的に利用するようになりました。

 二つ目の「進学結果が社会的に評価される学校」については、これを達成するために、国公立大学を含む幅広い進路を実現しようと、中1から段階的かつ総合的な進学指導・進路支援を展開しています。具体的には、神奈川大学の施設などを見学する「神奈川大学見学」(中3)、同大学の教授を招いて行う「学部学科説明会」(高1)、授業や研究の一端を体験する「一日神奈川大学生」(高2)などのプログラムが用意されています。さらに高2・3では、大学受験に向けた実戦的な学習指導を行い、生徒たちをしっかりフォローしているそうです。そして、三つ目の「先進的な教育に挑戦する学校」にするための取り組みとしては、ICTを活用したアクティブ・ラーニングを推進。グローバルな視点で探究活動に取り組むことで、生徒は思考力・判断力・協働力を高めています。

 続いて、高校副校長の福元雄二郎先生より、具体的な教育内容の説明がありました。中学では英語・数学・国語の小テストを行い、1週間分の授業内容を確認しています。そして、この小テストで基準点に到達しない生徒には土曜勉強会を行い、学習面で遅れないようていねいに指導しています。また、中2~高1を対象に、1人1台のタブレットPCを導入し、教材の配布や学習履歴の管理のほか、グループワークやプレゼンテーションなどにも活用しているそうです。

 一方、グローバル教育について、福元先生は「生徒一人ひとりが『世界』とのつながりのなかで生きているという自覚を持つこと、そして多彩な『他者』との交流を通して自己のアイデンティティーを確立し、『世界の中で生きる力』を育むことを目標としています」と説明しました。地域等差(中1・2)、東北ファームステイ(中2)といった国内研修で視野を広げ、中3以上の希望者を対象に、英国語学研修、高1の年度末にはベトナム・カンボジア、イギリス・イタリアなどの海外研修を用意して、生徒たちの国際感覚を養っています。また、少人数による英会話授業を実施しているほか、4日間の英語合宿「Breakthrough English Camp」で発言力を育成。韓国やオーストラリアの海外校との交流も盛んに行っています。なお、海外大学への進学については、海外協定大学推薦制度(UPAA)を整備しています。昨年度はイギリスのマンチェスター大学など海外10大学に11名が合格し、2名が進学しました。

 2020年度入試については、例年同様、A(2月2日午前)、B(3日午前)、C(5日午前)の計3回行うとのことです。男女別の定員は設けておらず、4科の総合点の高い順から合格となりますが、算数のみ全日程で「40点以上」という、合格のための基準点が設けられています。また、国語では、基礎的な読解力に加え、能動的に表現する姿勢を確認する論述問題も出題されます。

イメージ写真 17万㎡以上の広さを誇るキャンパス。正門のイチョウ並木や学校のシンボルツリーとなっているクスノキなど、豊かな緑も魅力です

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