受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

東邦大学付属東邦中学校

2019年6月22日(土)

建学理念「自然・生命・人間」を基にした教育で、高い倫理観を持ち社会貢献できる人材を育成

 建学理念「自然・生命・人間」の尊重を掲げる東邦大学付属東邦中学校・高等学校は、卒業生の3人に1人が国公立大学に進学するという千葉県を代表する進学校です。医療系の総合大学である東邦大学の付属校らしく、生徒の7割が理系志望で、特に医療系の進学に強いことで知られています。2017年度からは、高校からの一般募集を停止して、千葉県初の完全中高一貫校に移行。同時に新設した専願の推薦入試も人気を集めています。この日は最初に校内見学が行われ、参加者はグループに分かれ、理科実験室、温水プール、カフェテリアなどを見学。引率の先生からの説明もあり、学校生活の一端を知ることができました。

 校内見学後に行われた説明会では、校長の松本琢司先生が同校の建学理念に触れながら、教育の特徴について「課題解決力・思考力・判断力・表現力を培うため、ICTを活用した能動的な学習のほか、近年では海外研修を通しての異文化理解、英語によるコミュニケーション能力の養成などにも力を入れています」と説明しました。続いて、「男女共に知的で穏やかで、堅実な生徒が多い」と、生徒たちの長所を紹介した松本先生は、「大学付属校ならではの『アカデミックな校風』と、卒業生の9割が他大学に進学する進学校としての『チャレンジ精神』併せ持っています」と話し、典型的な生徒像として、2017年に国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在した金井宣茂宇宙飛行士を挙げました。

 同校は中高一貫型のカリキュラムを導入したことにより、従来のリベラルアーツ型教育がさらに進化し、高2後半からは、より専門的に深く学ぶ学問を並立させています。「2019年度からは帰国生入試(英語選択型)を導入。加えて帰国生編入学試験を7月と3月の年2回実施し、生徒の多様性も確保しています。創造的な人間力を培う自分探しの場として、本校を選んでいただければ幸いです」と結びました。

 続いて広報部長の上野唯一先生からカリキュラムについて説明がありました。「幅広い教養の上にこそ、確固たる専門研究が成立する」と考える同校では、中高6年間を2期に分け、学年の成長に合わせた教育を実践しています。中1から高1までを「WIDE」とし、リベラルアーツ型のカリキュラムを展開。実験や体験を数多く取り入れたプロセス重視の学びを通して、強固な基礎を築きます。高2・3の「DEEP」では、文理別に分かれて、演習の授業を中心に行い、各自の進路に合わせた専門分野の学習も始まります。

 オーストラリア研修、シンガポール研修など国際理解教育にも力を注いでいるほか、東邦大学の各学部との連携の下、ロボットプログラミングや医薬品の調合などを行う「学問体験講座」や、医学部志望者を対象とした外科の実習体験「ブラックジャックセミナー」など、教科の枠を超えた取り組みも実施しています。このように、多様な体験を通じて生徒一人ひとりの「自分探し」をバックアップしているそうです。

 卒業生の進路については、男女とも理系が7割、文系が3割で、学年の約3分の1が国公立大学に進みます。今春の卒業生は、医学部に91名(現役29名)が合格し、46名が進学しました。東邦大学への特別推薦制度もあり、医学部医学科へは15名の枠が用意されています。上野先生は「進学校と付属校の両方のメリットを感じていただきたい」と述べました。

 最後に、2020年度入試について説明がありました。2019年度同様、12月1日午前に推薦入試と帰国生入試(英語選択型)を、1月21日午前に前期入試を、2月3日午前に後期入試をそれぞれ実施します。「足切り点はなく、総合点で評価します。得意科目の得点を伸ばし、苦手な科目も平均点以上を目標にするよう、対策をしてください」というアドバイスが送られました。なお、追加合格を出す場合は、推薦入試の受験については参考にするそうです。

イメージ写真 豊富な理科実験やさまざまな体験講座を通して「自分探しの旅」をサポート。緑が多く広々としたキャンパスで、知的で穏やかな生徒が育ちます

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