受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

獨協埼玉中学校

2019年6月24日(月)

「体験を通じて学ぶ」多彩なプログラムで、自ら考え、判断できる若者の育成を目指す

 130年以上の歴史を有する獨協学園の「学問を通じての人間形成」という教育理念を継承する獨協埼玉中学高等学校は、生徒の潜在能力を引き出し、知的な土台を作り上げる教育を実践しています。東京・文京区にある獨協中学校・高等学校の兄弟校として、1980年に埼玉県越谷市に高校を開校し、2001年には中学校が併設されました。約8万㎡の広大なキャンパスには、二つの体育館、300mトラック、サッカー兼ラグビー場、野球場、テニスコート、25mプールなどの充実した施設がそろっています。

 「自ら考え、判断することのできる若者を育てる」との教育理念を掲げる同校では、「入学時の成績で将来が決まることはない」という考えから、コース別の募集を行っていません。中等部主任の尾花信行先生は、「『自分で考えて判断する力』は、大学進学だけのための学習など、特定の分野の学習では育てることができません。本校では、さまざまな体験を通じて学ぶ帰納的手法を重視し、たとえば理科では年間30回以上の実験に、社会では調査活動に取り組みます。これらの体験型授業では、その事象について検証し、レポートや発表へとつなげていきます」と説明しました。このほか、近隣の田んぼで田植えから稲刈りまでを行う「稲作体験」(中1)、保護者や卒業生を招いての講義や体験プログラムを通じて学ぶ「職業体験」(中2)、越谷市社会福祉協議会の協力で福祉や介護についての講義や体験を行う「福祉体験」(中3)など、独自の総合学習にも取り組んでいます。

 このような探究活動の拠点となるのが、約6万冊の蔵書を誇る図書館です。専任の司書が2名駐し、資料選びやレポートのまとめ方などをサポート。図書館を最大限に活用するためのガイダンスも行っています。

 教育内容については、教頭の堀口千秋先生が説明します。まずは、ご自身の専門である理科を例に挙げ、「斑入り植物の光合成をでんぷん反応で確かめる」「正体不明の白い粉を判別する方法を考える」といった実験の内容について紹介。「時間はかかりますが、実際に体験して、五感で事象をとらえ、学ぶ楽しさを実感してほしいのです」と、その狙いについて話しました。

 一方で、生徒の「わからない」を見逃さないために、ていねいな学習指導に徹底的に取り組んでいます。定期的に実施する小テストで理解度を確認し、フォローが必要な生徒には指名制の放課後補習を行っています。

 文系・理系の選択は高2で行います。高校からの入学生と合流する高3では、進路別に文系Ⅰ・理系Ⅰ・文系Ⅱ・理系Ⅱ・獨協の5コースを設定。Ⅰは国公立大学を、Ⅱは私立大学をめざすコースになっています。また、獨協大学、獨協医科大学へは推薦制度があり、例年、卒業生の15%ほどが推薦で進学しているとのことです。併願推薦の制度を利用して、他大学の一般入試に挑戦することも可能です。一方、獨協大学への進学を前提とした獨協コースのカリキュラムには、英語・国語・社会の基本的な学習のほか、TOEIC対策といった大学進学後を見据えた内容も含まれています。推薦の条件は、各学部学科の成績基準を満たしたうえで、大学教授の指導の下、1万6000字以上の卒業論文を完成させることです。

 2020年度入試については、例年と同様、第1回(1月11日)、第2回(12日)、第3回(17日)の計3回実施されます。「第3回では、複数回受験者への加点制度もあります。本校を第一志望とする受験生は、必ず複数回の入試に同時に出願してください」とのことです。

イメージ写真 国際理解教育については、中2全員が参加する河口湖での「アメリカンサマーキャンプ」があります。また交換留学生として中学ではニュージーランドに、高校ではオーストラリアとドイツの協定校に行くこともできます

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