受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

豊島岡女子学園中学校

2019年6月26日(水)

日々の努力と思いやりの心を重視し、自分らしく輝ける女性を育成

 全国有数の女子進学校として知られる豊島岡女子学園中学校・高等学校の前身は、旧加賀藩士夫人の河村ツネと2人の娘が1892年に設立した女子裁縫専門学校です。以来、127年の長きにわたり、常に時代のニーズに応える女子教育を実践しています。

 校長の竹鼻志乃先生は、冒頭のあいさつのなかで「道義実践」「勤勉努力」「一能専念」という教育方針を紹介し、「人としての正しい道と、思いやりの心を大切に、日々の努力を重んじる教育を続けています」と話しました。

 それらを実現する取り組みの一つとして約70年も続けられているのが、運針です。授業前の5分間、一針ずつ針目をそろえながら、まっすぐ縫い進めていく無心の時間は「基礎の大切さ」「努力を積み重ねることの大切さ」「特技を持つことの強み」を生徒たちに実感させています。また、教員にとっても生徒の心の状況を確認する重要な時間です。同校がきめ細かい指導を実践できている要因の一つは、こんなところにもあるのではないでしょうか。

 竹鼻先生は人間力を磨くために勉強以外にも関心のあることに打ち込む経験を重視していることにも言及し、「本校には切磋琢磨できる仲間がいて、やりたいことにチャレンジできる学校です。自分の可能性を広げたい、自分を高めたいという意欲のある生徒を教員は一丸となって支援します。今後も、自分らしくしなやかに、たくましく社会で活躍できる女性を育てていきます」と結びました。

 続いて、SSH推進委員長の根岸靖先生が探究活動について説明しました。2018年度より文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されている同校は、課題探究型の学びに重点的に取り組んでいることも大きな特色です。具体的には、文系・理系を問わず必要となる「科学的思考力」を育むことを目的とした授業を展開。思考力を高め、主体性や協働性、課題解決能力を養います。この日の説明会では、仲間と協力して正解のない課題に向き合う課外プログラムの「モノづくりプロジェクト」で、昨年度実施した「FLY HIGH! 飛ぶ生き物を模倣せよ」に熱中する生徒の姿が映像で紹介されました。

 次に登壇した金沢雅人先生は、英語教育・グローバル教育を紹介しました。同校では、「英語4技能を高めるためには、圧倒的な基礎力を身につけることが重要」との考えの下、多彩な取り組みを実施しています。ネイティブ講師による少人数制クラスでの授業、オンラインでの英会話レッスン、多読プログラムなどのほか、高1では「ディベート英語」というハイレベルな授業があります。海外の有名大学の学生と交流する「エンパワーメントプログラム」も行われています。海外で学ぶ機会としては、従来から3か月の留学制度がありましたが、2019年3月からは米国ボストン短期研修もスタートしました。これは、大学での講義体験や研究所訪問などアカデミックな内容に特化した、リーダーシップやアカデミックスキルが習得できるプログラムです。

 最後に、中学2年学年主任の山下文子先生が学園生活の様子を紹介しました。同校の学びの中心は授業で、基礎の習得が重視されています。高2から文系・理系に、高3では私立文系・国立文系・理系に分かれて、実戦的な問題演習を行っています。また、生徒全員がクラブ活動に参加し、生徒会活動や学校行事にも積極的に取り組みます。そこで出会った先輩へのあこがれを大きな力として、工夫を重ねて成長していく姿も映像で紹介されました。このように、さまざまな機会を通じて、一人ひとりが人間力を磨いていく様子を見ることができました。

イメージ写真 地下1階・地上8階建ての校舎には、体育館やプール、図書館内のメディアセンターなどの設備が充実しています

toshimagaoka.ed.jp 別ウィンドウが開きます。

ページトップ このページTopへ