受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

順天中学校

2019年6月27日(木)

生徒の興味・関心を深掘りする授業で探究力を鍛えるSGH実績校

 江戸時代の和算家・福田理軒が1834年に創設した「順天堂塾」を起源とする順天中学校・高等学校は、国公立大学や難関私立大学への合格実績が堅調な共学校です。「英知をもって国際社会で活躍できる人間を育成する」を教育目標に掲げ、生徒の学び方と生き方を大切にした中高一貫カリキュラムに基づく教育により、「真の学力」「真の人間性」を育むことをめざしています。

 副校長の片倉敦先生は、「本校の建学の精神である『順天求合』とは、『自然の摂理にしたがって真理を探求する』ことを意味しています。開校時より受け継ぐ探究的な学びを基軸として、21世紀に求められる『創造的学力』『国際対話力』『人間関係力』の三つの資質・能力を育む教育に努めています」と説明しました。

 ここでいう「創造的学力」とは、主体的に課題を発見し、解決する力を指します。同校では、教科学習と課外活動を融合させ、グローバル社会で活躍するために必要な知識と、柔軟な発想力を養っています。一方、「国際対話力」を育成するため、英語の授業を週7コマ、中学3年間で合計700時間行い、総合的な英語力を身につけます。そのうえで、多彩な海外研修やフィールドワーク、留学などを体験して、論理的思考力や発信力を鍛えます。また、土曜日のロングホームルームでは「グループコミュニケーション」を実施しています。正解のないテーマに沿って考え、生徒同士で意見を交換するグループ学習に取り組むことで「人間関係力」の強化を図ると同時に、生徒一人ひとりのアイデンティティーを確立し、問題解決へと向かう力を培っているのです。探究学習を取り入れた国際理解教育への取り組みが評価され、文部科学省のSGH(スーパーグローバルハイスクール)にも指定されています。

 中1は全員が標準クラスですが、英語と数学は習熟度別で授業を行います。中2からは習熟度により「選抜クラス」「標準クラス」に分かれます。国語・数学・英語は最難関大学合格に目標を置いた系統学習が進められ、習熟度別の少人数制クラスでの授業も実施して、小テストや補習によるリピート学習によって基礎力を伸ばします。

 また、理科・社会の授業では、自然や社会のなかで、みずから問題を発見し、解決する力を身につける「探究学習」を導入しています。芸術や道徳などについては、教科の枠組みを超えた「統合学習」と位置づけ、国際教育や福祉教育に関連した取り組みが行われています。「どの教科でも工夫を凝らした授業を行い、生徒の興味・関心を深掘りすることで探究力を鍛えています」と片倉先生は強調します。

 中学生は、王子キャンパスからバスで10分の距離の新田キャンパスにある宿泊棟で「スクールステイ」を行うことも特徴的です。片倉先生は、「クラスメートと寝食を共にし、勉強やスポーツに打ち込んで規則正しい生活リズムを身につけ、異なる価値観を持つ仲間と協働する喜びを体験しています」と説明しました。

 高校では、目標とする大学別のクラス編成となりますが、最難関大学の受験にも対応可能なカリキュラムが敷かれます。中高一貫生は主に「特進選抜類型」「理数選抜類型(Sクラス)」「英語選抜類型(Eクラス)」のいずれかで学び、実戦力を高めているそうです。この日は学校紹介DVDや高校生のインタビュー動画も上映され、探究力を伸ばす同校独自の教育内容について理解することができました。

イメージ写真 JR京浜東北線・東京メトロ南北線「王子駅」から徒歩3分の好アクセス。2017年に竣工した「理軒館」には、ラーニングコモンズやセミナールームなどの多彩な学習スペースが設けられています

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