受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

光塩女子学院中等科

2019年6月28日(金)

カトリックの世界観に基づき、「一人ひとり」を大切にする教育を実践

 スペインのカトリック・メルセス宣教修道女会によって1931年に開設された光塩女子学院は、聖書のなかの「あなたがたは世の光、地の塩である」ということばを校名の由来としています。あいさつに立った校長の荒木陽子先生は、「光も塩も、この世の中に必要不可欠なものです。それと同じように、人は誰もが神に愛された、かけがえのない存在です。この考えをもとにして、本校は生徒一人ひとりを大切に育て、しっかりとした自己肯定感を育んでいます」と語りました。続いて、「昨年完成した新校舎には無線LANを整え、タブレット端末も活用して、発信力や対話力を高める学びを重視しています。また、2017年よりオーストラリア・ブリスベンで10日間を過ごす短期研修プログラムも始まりました。こうした多様な体験を通して、生徒一人ひとりが自分という存在に出会い、社会で果たすべき役割に気づいてほしいと願っています」と結びました。

 次に、具体的な教育内容の説明がありました。同校は共同担任制を敷いているのが特徴で、担当教科も年齢も違う5~6人の教員がチームで1学年を担当しています。個人面談は学期ごとに設定されており、生徒・保護者・学校の間で連携を深めながら、生徒が安心して学校生活を送ることができるよう、とてもていねいなサポートが行われています。

 学習面については、早い段階で自学自習の習慣を確立するために、英語・数学は習熟度別授業を行っているほか、英単語・漢字・計算問題の小テストを定期的に実施しています。カリキュラムは文部科学省の学習指導要領に沿って進められ、高1までは全員が共通カリキュラムで学び、高2からは文系・理系に分かれて、希望進路ごとの授業が行われ、少人数での指導も多くなります。

 また、生徒の発想力を伸ばし、探究心を満たす自由選択の「特別講座」があるのも同校ならではです。「歌と物語の世界に遊ぶ」「数学力に磨きをかけよう」「洋書を読もう」「プログラミングでものづくり」といった講座が、毎週または隔週で1時間実施されます。このほか、多読を通して読解力や論述力を高める国語の「IEP(インテリジェンス・エボリューション・プロジェクト)」や、情報リテラシーを高める「新聞ノート」の作成といった学びも用意されています。

 グローバル教育においては、「New Treasure」のデジタル教科書を活用して、英語4技能を総合的に伸ばす指導が行われます。英会話の授業は中1から高1まで週1回ほど実施され、ネイティブ講師の指導の下、コミュニケーション力を高めていきます。学期に1~2回はスピーキングテストも実施されます。冬休みには3日間の英語キャンプが、夏休みには10日間のオーストラリア短期研修があり、実践的な英語力を磨く場となっています。

 同校は週6日・3学期制で、一日は朝8時の朝礼から始まります。中学では学年別に設定されたテーマ・目標に従って、週1回の倫理の授業があります。生徒はここで、自分と向き合うことの大切さを学びます。学校行事も多彩で、4月は中1オリエンテーションと光塩祭(文化祭)、5月は遠足(中1・2)、7月は長野県四阿高原での山荘生活(中1・高1)などがあります。これらは生徒が個性を発揮し、仲間や先輩・後輩と絆を深め、自己肯定感を高める機会となっています。

 2020年度の中学入試はこれまで同様、2月1日午前、2日午前、4日午前の計3回。1日午前は「総合型」で、国語基礎・算数基礎・総合の3科目となっており、面接はありません。2日午前と4日午前は「4科型」で、保護者同伴の面接が行われます(1組約4分)。「国語や社会は記述が多く、算数と理科はグラフ問題が合否を分ける鍵となります」「どの教科も途中点があるので、とにかくあきらめず、自分がわかっていることを解答用紙に表現することが大切です」「帰国生の特別枠はありません。一般入試と同じ試験で選考しますので、出願書類の備考欄に海外在住歴などを記入してください」といったアドバイスも伝えられました。入学予定者は2月と3月に1度ずつ登校し、新入生同士で交流を図るそうです。

イメージ写真 理系学部や医歯薬系学部への進学者が多いのも同校の特徴。2019年春は、医学部医学科を含む理系学部に50名が現役で進学しました

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