受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

麻布中学校

2019年6月10日(月)

自由闊達・自主自立の校風の下 豊かな人間性と主体性を育む

 麻布中学校の説明会は、なかのZERO大ホールで行われました。最初にサピックス教育情報センター部長の広野雅明先生が同校の校風や入試傾向などについて説明。「記述問題が多いことが麻布の特徴です。サピックスで培ってきた知識を駆使し、自分のことばで説明できる力を養ってください」「前半の設問が後半の問題を解くための誘導になっている場合が多いので、出題の意図を考えて取り組みましょう」とアドバイスを送りました。

 続いて、校長の平秀明先生が登壇し、さまざまな画像をスクリーンに投影しながら学校生活について紹介しました。同校の校風である「自由闊達・自主自立」に触れ、「大切なのは、外面的な自由ではなく内面的な自由であり、精神の自由を確保することです。本校には明文化された校則はありませんが、生徒一人ひとりが、各自のなかに揺るぎない基準を打ち立ててほしいと願っています」と話しました。こうした「自由」の理念は、1970年ごろの学園紛争の時期に、教員と生徒が一緒に導き出したもので、今も大事に受け継がれているそうです。そして、「不合理や強制に屈しない心を育み、豊かな人間性を築くこと、これが本校のめざしているところです」と続けました。

独自のカリキュラムを編成し 生徒に新鮮な刺激を与え続ける

 一方、教育において大切にしているのは、「徹底的に考え、それを書いて、正確に表現する力を養うこと」です。そのため、教科を問わず、日ごろから自分の考えを文字にして、柔軟な思考力と豊かな表現力を培う機会を数多く設けています。たとえば、中3の現代文では中学卒業共同論文に、高1では社会の基礎課程修了論文に取り組むほか、生徒の優れた論文やレポートなどをまとめた『論集』を年1回刊行しています。

 また、「表現力を育むには、深い教養や高度な知識をしっかり身につける必要がある」という考えから、すべての教科で、できる限り専任教員をそろえるよう努めています。高1・2を対象とした「教養総合」という授業では、語学系・人文系・科学系・芸術系など6分野について、それぞれ通常のカリキュラムを超えたテーマのなかから、自分が興味を持った分野に取り組みます。時には外部から専門家を招くなどして、「生徒に新鮮な刺激を与えること」を常に意識しているそうです。さらに、中1の社会において、世界の地理と現代史の分野を統合した「世界」という授業を行っていることや、高1で、幼稚園実習などに取り組む「生活総合」という独自の授業を展開していることも紹介しました。

 国際交流プログラムについては、創立100周年を迎えた1995年からすでにスタートしています。現在では、中国、カナダ、韓国の学校と毎年相互訪問を行っています。また、シンガポールで開催される青少年サミットに参加するなど、多彩な活動を通じ、国際的な視野や多様性を認め合う心を育んでいます。

 最後に平先生は「麻布のような自由な学校では、基本的な生活習慣を身につけ、自己管理できるようになることが大切です。そのうえで、健康な体をつくり、知力と感性を磨きましょう。そして、入学後は真理を探究する心、物事の本質を見極める力、人類・社会に貢献する志をしっかり身につけて、立派な青年となり、世界に飛び出せるようになってほしいと願っています」とメッセージを送りました。

イメージ写真 多くの来校者でにぎわう文化祭の様子

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