受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

香蘭女学校中等科

2019年6月14日(金)

キリスト教に基づく全人教育で 豊かな教養と品性を育む

 香蘭女学校は英国国教会の聖ヒルダ伝道団によって1888年に創立されたプロテスタント校です。品川区旗の台に緑豊かなキャンパスを有する同校では、日本の伝統文化を生かした情操教育として中1で週1回、礼法の授業を行い、豊かな教養と品性を育んでいます。

 この日の説明会は、入試広報室長の桜井千枝先生による開会のお祈りから始まりました。次に登壇した校長の鈴木弘先生は、聖書の教えを大切にし、生徒一人ひとりに与えられた賜物を伸ばす同校の教育に触れ、「学校生活を通じて『他者の役に立つこと』への喜びを体験し、国際平和に貢献する人物に育てたいと願っています。将来、男女平等の社会で活躍できるよう、多様なライフデザインを描くためのサポートをしています。本校のこうした教育内容を理解し、受験校の一つに加えていただけると幸いです」と述べました。

 続いて、教頭の船越日出映先生が具体的な教育内容について説明しました。キリスト教に基づく全人教育を実践する同校の生活は朝の全校礼拝でスタートし、昼食前や一日の終わりにも感謝の祈りを捧げます。週1時間、聖書の時間があり、クリスマスやイースター、入学式や卒業式などの式典でも礼拝が行われています。

 中1は4クラス編成で、担任・副担任・学年主任の3人が連携して、きめの細かい指導を行うそうです。このほか、「ビッグシスター制度」も同校ならではの制度です。これは、高3のなかから選抜された優秀な生徒が、中1の生徒たちの学校生活をサポートするというものです。船越先生は「先輩・後輩の絆を深め、リーダーシップやフォロワーシップを育みます。このような家族的な愛情が息づくのも香蘭の伝統です」と強調しました。

海外研修や留学プログラムが充実 立教大学への推薦枠は80名

 定評ある英語教育については、週3回の通常授業「英語Full」で検定教科書を使った基礎固めを行います。一方、クラスを2分割した「英語Half」は実践的な内容で、ネイティブ講師によるチームティーチングを受け、洋書の多読、オンライン英会話などに取り組むことで、英語4技能をバランス良く伸ばしています。語学力を磨くとともに異文化理解を深める場として、英国・ケンブリッジ大学での研修(中等科生対象)や、英国インターナショナル語学研修(高等科生対象)のほか、中長期の留学プログラムなどが設けられています。

 理数教育にも力を注ぎ、理科については観察・実験を数多く実施しています。校内の豊かな自然を活用したフィールドワークを通して、科学への興味・関心を喚起しているそうです。また、生徒全員にタブレット端末を渡し、プレゼンテーションや問題解決型の学習にも取り組んでいます。

 また、同校は立教大学と同じ日本聖公会に属するプロテスタント学校であることから、同大学への推薦入学制度があり(枠は80名)、全学部・全学科に進学できます。この春の卒業生の進路を見ると、立教大学への進学者が約80名、指定校推薦やAO入試で立教大学以外の大学に進学した者が約20名、一般受験で他大学に進学した者が約70名となっています。高3の秋以降は、生徒同士で教え合う勉強会が自主的に開かれているほか、それぞれが希望する進路に沿った受験対策も行われています。

 入試は2018年度までは2月1日の1回のみで、面接がありましたが、2019年度からは面接をなくし、2月2日に午後入試を新設。第1回・第2回ともたくさんの応募者を集めました。2020年度も、第1回(1日午前、2科4科選択)と第2回(2日午後、国語・算数の2科)の2回の実施で、定員は第1回が100名、第2回が60名(それぞれ帰国生含む)となっています。

イメージ写真 校門を入ると、左右に見られるのが「築山」。池や小川ではコイやメダカなどの魚が悠々と泳ぎます。四季折々の自然を目で楽しめるだけでなく、理科や美術などの授業にも活用されています

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