受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

森村学園中等部

2019年6月26日(水)

校訓「正直・親切・勤勉」を行動指針とし、未来志向型教育を実践

 森村学園の創立者は、幕末から明治期に日米貿易の先駆者として活躍した実業家の森村市左衛門です。実業界での経験から人材育成の重要性を痛感し、1910年に森村学園の前身となる幼稚園と小学校を開校しました。現在、緑豊かなキャンパスには充実した教育環境が整備され、生徒と教師の距離が近いアットホームな校風の下、生徒たちは高い学力を身につけるとともに豊かな人間性を育んでいます。

 この4月に校長に就任した江川昭夫先生は、「人工知能が台頭し、ビジネスモデルが変化する予測不能な時代を生き抜くための力」として、同校が「論理的思考力」「批判的思考力」「創造的思考力」の三つの思考力の育成に力を入れていることを説明しました。江川先生は、「本校では校訓『正直・親切・勤勉』を行動指針とした未来志向型教育を実践し、どんな状況でも自ら課題を解決して道を切り開いていける力と人徳を兼ね備えた生徒の育成をめざしています」と語りました。

 次に、入試広報部長の小澤宗夫先生から、森村学園の教育内容についての具体的な説明がありました。同校では「進路指導」と「進学指導」を分けて考えています。中等部の3年間は「進路指導」に重点を置き、生徒一人ひとりが「自ら進むべき路(みち)」を選ぶ手助けをするために、成長段階に応じたプログラムを用意しています。たとえば、中等部1年の「創立者森村市左衛門研究」では、日本経済界を支えた森村市左衛門の人生から、社会貢献の在り方や、校訓である「正直・親切・勤勉」の真の意味を深く考えます。中等部2年の「職業調べ学習」では職業調査を行うほか、講演会の聴講、仕事体験などを通じて確かな職業観を育みます。そして、中等部3年では事前事後の学習を含めたニュージーランド修学旅行で異文化に触れ、見聞を広めています。

 こうして中等部3年間でベースを作ったうえで、高等部の「進学指導」は、生徒一人ひとりが希望する進路を実現できるよう、高い学力を養成することはもちろんですが、正しい情報を得て受験に立ち向かえるように、さまざまな角度から支援しています。たとえば、全員に配布される「進路の手引き」には、大学入試に関する基礎知識のほか、先輩たちがどのように大学受験を乗り越えたかがまとめられており、生徒は受験体験記や過去3年間の卒業生の成績データなどの貴重な情報を得ることができます。教員は個別の添削指導やサテライト講座、多様な講習などでていねいにサポートし、生徒の学習意欲を引き出しています。

 また、2018年に特別協定校として協定を結んだ昭和大学との連携プログラムとして、高等部の正規授業、課外授業などの支援が行われ、昭和大学医学部への指定校推薦も拡充されました。アメリカやイギリスなどの大学が参加する海外協定大学推薦制度にも加入し、進路の選択肢を広げています。

 同校の独自教科である「言語技術教育」についても詳しい説明がありました。これは、「根拠を示して自らの意見を明確に伝える」という「ランゲージアーツ」のスキルを磨く世界標準のプログラムで、中等部で週1時間、正規の授業として実施しています。小澤先生は「認知・思考・表現における普遍的な型を学び、読解力と自己表現力を高めます。3年間の言語技術教育で培ったスキルを活用し、生徒たちは英語力も高めています」と強調しました。

 2020年度入試については、19年度と同様、2月1日午前、2日午前、4日午前の計3回行われます。

イメージ写真 部活動も盛んで、全国大会での実績を誇る新体操部やゴルフ部のほか、90人以上の部員が所属する管弦楽部などが活躍しています

www.morimura.ac.jp 別ウィンドウが開きます。

ページトップ このページTopへ