受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

海陽中等教育学校

2019年6月29日(土)

リーダーに必要な知力・人間力・行動力をバランス良く育てる全寮制の中高一貫校

 愛知県蒲郡市にある全寮制の男子校として知られる海陽中等教育学校は、「将来の日本を牽引する、明るく希望に満ちた人材の育成」を建学の精神に掲げ、トヨタ自動車、JR東海、中部電力をはじめとする大手企業約80社の賛同を得て、2006年に開校しました。

 東京・代々木の代々木ゼミナール国際教育センターで開催されたこの日の説明会では、最初に校長の中島尚正先生が、同校の最大の特色である全寮制に触れ、「6年一貫教育とハウス(寮)での共同生活を両輪とし、基礎学力と人間力をバランス良く育てています。小学校を卒業して間もないお子さんを送り出すのは不安に思われるかもしれませんが、創立以来積み重ねてきた経験を生かして、わたしたちが責任を持って、皆さんの大切なお子さんをしっかりとお預かりします」とあいさつしました。

 続いて、具体的な教育内容については、教頭の西村英明先生が説明しました。同校の敷地は13万㎡と広大で、12棟のハウスでは、企業出身などさまざまなバックグラウンドを持つ父親代わりの「ハウスマスター」、賛同企業から派遣された「フロアマスター」と呼ばれる若手社員が寮生と生活を共にしています。中1生を例にとると、起床は6時40分です。食堂で朝食を済ませ、同じ敷地内の学校に登校するのは8時。それから16時10分まで学校で授業を受け、部活やアクティビティを終えて18時に夕食をとります。そして、20時から22時まで夜間学習に取り組み、22時30分に就寝します。通学時間がない分、濃密で健康的な毎日を過ごしています。上級生になると就寝時刻が遅くなり、夜間学習の時間も増えます。一方で、長期休暇は長めに確保され、帰省できる日は年間100日ほど設定されています。また、ハウスではプライバシーを確保できる1人1部屋の個室が与えられているほか、談笑やグループ学習に使える共有スペースもあります。寮生たちは、ハウスでの共同生活を通して生徒主導のさまざまな活動をこなしながら、自主性や協調性を養います。

 また、全人教育の一環としてキャリア教育にも力を入れており、多くの賛同企業の協力により実施する企業訪問や工場見学のほか、各界の第一線で活躍する専門家を招いての特別講義も実施。国際交流も盛んで、イートン校(イギリス)やハナ高校(韓国)との交換留学制度があるほか、中3の希望者はイギリスのイートン校、ハーロー校、ラグビー校でのサマースクールにも参加できます。

 学力面では希望進路の実現に向けて、きめ細かい指導を行い、数学では、習熟度別に2クラスを3分割した少人数制授業を実施しています。英語もグレード別のクラスで授業を行い、帰国生や海外大学志望者など英語力の高い生徒には、ネイティブ教員による原書講読やディスカッションを中心としたAEC(Advanced English Class)といった授業を設置しています。

 また、「海陽科」という独自科目を設けているのも特徴で、科目を横断して展開する授業を通して適応力や創造的な思考力を伸ばしたり、教養を深めたりしているそうです。「科学の甲子園ジュニア」「科学の甲子園」「キャリア甲子園」「国際数学オリンピック」などに意欲的に参加し、優秀な成績を収める生徒も大勢います。

 こうしたさまざまな学びが実を結び、2019年には、東大に9名(現役8名)、慶應義塾大に20名(現役17名)、早稲田大に24名(現役17名)、国公立医学部に10名(現役7名)、私大医学部に16名(現役7名)といったすばらしい合格実績をあげました。海外大学へもスタンフォード大、ミシガン大などに現役で5名が合格しました。

 2020年度は、特別給費生入試が12月21日に、入試Ⅰが1月6日に実施されます。この入試Ⅰの会場は4か所増え、札幌から那覇まで全国15か所に設けられるそうです。さらに、2月8日に入試Ⅲを新設し、本校と東京で試験が実施されます。

 最後に、7月下旬に1泊2日で実施される宿泊体験入学について説明がありました。宿泊体験入学はWeb予約制となっており、Web登録をしておくと学園から随時最新情報が届くとのことです。西村先生は、「ハウスでの生活を実際に体験して、本校の良さを感じてください」と結びました。

イメージ写真 三河湾に面した13万㎡の広大なキャンパス。天体望遠鏡室を備えた中央棟、400mトラックや野球場を備えたグラウンド、蔵書数5万4000冊の図書館など、充実した施設がゆったりと配置されています

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