受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

世田谷学園中学校

2019年6月29日(土)

禅の精神に基づく人間教育を実践し、智慧・慈悲・勇気を兼ね備えたグローバルリーダーを育成

 1592年に開設された曹洞宗吉祥寺の学寮「旃檀林」(せんだんりん)を発祥とする世田谷学園は、禅の精神に立った人間教育を実践する男子進学校です。

 あいさつに立った校長の山本慈訓先生は、「天上天下唯我独尊」(てんじょうてんげゆいがどくそん)というお釈迦様のことばを紹介し、「残念ながら誤解して使われることが多いようですが、本来は『この世界で、わたしには、わたしだけが持っているかけがえのない価値がある。それと同じように、わたしだけではなくすべての人々にその人だけが持っているかけがえのない価値がある』というのが正しい解釈です」と述べ、同校が掲げる教育理念「Think & Share」は、お釈迦様のことばを国際的に通用するように英訳したものであることを説明しました。

 「Think」は仏教禅の人間観に基づく生き方を、「Share」は仏教禅の世界観に基づく生き方を意味し、「明日をみつめて、今をひたすらに」「違いを認め合って、思いやりの心を」の二つを学園のモットーに掲げて、学習指導、クラブ活動、学園行事などのあらゆる場で実践しています。山本先生は、「自立心にあふれ、知性を高めていく“智慧”(ちえ)、喜びを多くの人と分かち合える“慈悲”、地球的視野に立ち積極的に行動できる“勇気”を兼ね備えたグローバルリーダーの育成に努めています」と強調しました。

 禅の精神を育む場となるのが、週1コマの「生き方」の授業です。坐禅や写経で心を整えるほか、曹洞宗開祖の道元禅師をはじめとする歴史上の人物について学んだり、社会問題について話し合ったりして自分と向き合います。山本先生は、「思春期の多感な時期に、自分自身と対話を重ね、『どのような価値観を持って生きていくべきか』を考える大切な時間です」と話しました。

 次に、教頭の北原透先生が2020年度入試について説明しました。2月1日午前が1次試験、2日午前が2次試験、4日午前が3次試験で、算数特選は1日午後に行われることに変更はありません。また、算数特選の成績上位20名と、2次試験の成績上位10名は特待生となり、入学金と初年度の学費が免除されます。出題傾向については、「基礎的な内容と標準的な内容の問題をバランス良く出題します。一生懸命勉強すれば、解ける難度です」というアドバイスもありました。

 最後に、広報部長の宝地戸通至先生が登壇し、教育内容と学校生活について説明しました。カリキュラムについては、中1・2を前期、中3・高1を中期、高2・3を後期と位置づけ、発達段階に合わせて効率的な先取り学習を行っています。また、中2から特進クラスが1クラス設けられ、進級時には入れ替えがあります。

 正課の授業のほかにも、放課後や長期休暇期間を利用して講習が行われています。英語・数学・国語の補習をする放課後の「ステップアップ講習」(中1~高2)のほか、ハイレベルな内容に自主的に取り組む「特別演習」(中2~高1)、英語・数学・国語に加え、地歴公民と理科の受験対策ができる「大学受験講習」(高2・3)などがあります。

 学校行事も多彩です。中1の黒姫サマースクールでは、生徒がマウンテンバイクやカヤックに挑戦するとのことです。また、中2では福井県の永平寺に行き、坐禅を組みます。ほかにも、毎年12月には有志が7日間の早朝坐禅「臘八摂心(ろうはつせっしん)」を行うなど、禅の心に触れるさまざまな機会があります。一方で、国際理解教育も充実しており、中2の希望者対象のニュージーランド研修旅行、高1全員が参加するカナダ英語研修のほか、カナダ姉妹校交換留学(希望者対象)も実施されています。生徒たちはそれまでに培ってきた英語力を駆使して現地の生活や文化に触れ、国際感覚を磨いているそうです。

イメージ写真 豊かな人間性を育てる場としてクラブ活動を重視する同校では、生徒の80%以上が何らかのクラブに参加し、好きなことに打ち込んでいます

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