受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

桐光学園中学校

2019年7月2日(火)

さまざまな経験のなかから、生徒たちが一生続けられる好きなことを見つけられる場へ

 1978年に男子の高校を開設後、1982年には中学校を、そして1991年には女子部を開設した桐光学園。学校行事などは男女合同ですが、授業は男子と女子に分けて行う「男女別学教育」によって、それぞれの特性を生かした指導を実践しています。

 説明会の冒頭、今春から校長に就任した中野浩先生があいさつに立ちました。中野先生は同校が掲げる教育目標「他者との関わりの中で自己を高めていこう」「失敗を恐れず失敗から学んでいこう」「一生続けられる好きなことを見つけよう」の三つについて、「生徒全員が到達できる目標だと考えています」と説明します。

 なかでも「一生続けられる好きなことを見つけよう」について、「これが最も強調したいことです」と前置きし、「生徒たちは失敗を含めてさまざまな経験をし、そこから学ぶことで、『自分がどのような考え方を持っているのか』『何が好きなのか』を客観視できるようになります。わたし自身、つらいことがあっても、好きなことを支えにしながら乗り越えてきた経験があるので、これらのテーマについては、生徒たちにも繰り返し伝えていこうと思っています」と話しました。

 また、同校の特色でもある「男女別学」について、中野先生は「男女は高2くらいまで、顕著な違いがあります」と述べ、たとえば国語では、男子が説明的な文章を得意とし、女子は文学的な文章を得意とする、などといった例を具体的に挙げました。「このような違いを生かした授業を展開していく一方で、学校行事、クラブ、生徒会などでは男女が協力してコミュニケーションを取りながら活動できる場も設けられているのが、別学の魅力です」と結びました。

 続いて、入試対策部長の三浦敏行先生から、学園生活についての説明がありました。多摩丘陵の豊かな自然が残る広大な敷地内には、2018年4月に人工芝化されたサッカー場や屋内プールなどのスポーツ施設のほか、防災備蓄棟や各種特別教室などの施設・設備が充実しています。

 学習面では、家庭学習の習慣を身につける取り組みとして、中学では10分間テストを毎朝実施し、得点率が80%に満たない生徒には放課後に追試や補講などを行って対応しています。また、定期試験での成績不振者には「テストフォロー期間」を設けており、試験で解けなかった問題のやり直しや、類題演習での再確認など、きめ細かく指導しています。中高一貫校に多いのが中だるみですが、それを防ぐため、中2の成績によって、中3で特進クラスに当たるSAコースに入れるようにしました。高2からは、希望進路に合わせた4コースに分かれます。

 中学は、どの学年も男子6クラス、女子4クラスで、各クラスを2人の担任が受け持つ「2人担人制」を採用しています。また、女子のクラスには必ず1人は女性教員を配置し、思春期の繊細な相談にも対応できるように配慮しています。クラス替えは毎年ありますが、6年間持ち上がりの担任教員団20人が、卒業までていねいに指導します。

 さらに、三浦先生は、最近の取り組みを「アイ・グロ・レボリューション」として紹介。「アイ」はICT教育で、教室に無線LAN環境を整え、昨年度からは高1でタブレットPCを活用した授業が始まりました。そして、「グロ」とはグローバリゼーションのことで、英語の外部検定試験の受検を必須化するとともに、中3~高2を対象としたニュージーランド・ターム留学制度を新たに導入しました。このほかにもさまざまなプログラムがあり、中2・3では、ネイティブ講師による宿泊型研修「イマージョン・スクール」、高1・2では、イギリスの名門ボーディングスクールであるイートン校の寮で生活をしながら語学・文化研修を受ける「イートンカレッジ・サマースクール」、中3・高1では「ケンブリッジ大学リーダーズ研修」といったプログラムが実施されているとのことでした。

イメージ写真 2019年度は東京大学7名を含め国公立大学に106名が合格。その一方で、サッカー部や野球部からはプロ選手を輩出するなど、文武両道の学校としても知られています

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