受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

桐朋中学校

2019年7月9日(火)

感性を育む「みや林」のあるキャンパスで、一人ひとりが主役となる学びを

 桐朋中学校・高等学校は2016年に創立75周年を迎えるとともに新校舎が竣工し、学習環境が全面的にリニューアルされました。この日の説明会は、中学部長の村野英治先生によるキャンパスの紹介で始まりました。7万5000㎡の広大なキャンパスに建つのは、生徒の憩いの場ともなるウッドデッキで結ばれた中学棟と高校棟です。そして、サッカーの公式試合が行える東グラウンド、ナイター設備もある両翼90m余りの野球場、四つの体育室、10室もある理科実験室、口径40cmの反射望遠鏡を設置した天文ドーム、プラネタリウムなどの充実した施設が一つひとつ説明されました。村野先生は続けて、「本校の象徴ともいえるのが、武蔵野の雑木林をそのまま残した『みや林』です。落葉樹が中心の林は四季折々の美しい表情を見せ、今の季節はカブトムシやクワガタムシを捕まえて楽しむ生徒もいるようです。自然との触れ合いが、生徒たちの感性を育んでくれます」と話します。

 同校の教育理念「自主・敬愛・勤労」は、初代校長の務台理作が起草に携わった教育基本法(1947年施行)の条文から採用されたものです。戦後の民主主義教育を実践するに当たり、務台校長が教職員に指示したのは「中学生が相手でも、けっして手を抜かないアカデミックな授業」だったそうです。村野先生は「重要なのは、『一人ひとりを大切にする教育』であり、『一人ひとりが主役となってつくりあげていく学校』です。本校では、生徒たちにさまざまな活躍の機会を与え、それぞれが秘めている能力を開花させる教育を大切にしています」と結びました。

 続いて、教育内容については教務主任の中山健一先生が担当します。「これからの時代は、答えのない問題について、いかに解決を図っていくかが求められます。その基盤となる知識や技能を身につけ、そこから考える力を養っていくために、本校では“コミュニケーション手段としてのことばの力”と“論理的思考力”をすべての教科で授業に組み込むようにしています」と説明します。

 たとえば国語では、グループで一つの文学作品を研究し、その成果をプレゼンテーションして、複数の見方があり、異なる解釈もできることを体感します。また、数学では、生徒たちのさまざまな解法を、クラス全員で話し合いながら理解を深めていきます。「このように、教員が一方的に教えるのではなく、教員との会話や生徒間の学び合いを促しながら、論理性や思考力を高めていくのが、本校の授業の特徴です」と中山先生は話します。ほかにも、植物観察とスケッチ(理科)や、国分寺周辺の史跡や地形探索、多摩地区の近現代の史跡見学(社会)など、教室での学びと実体験をつなげる取り組みについて紹介しました。

 さらに高校では、社会との接点を見つめ、より論理的に考える授業を展開していきます。進路指導については、在校生と卒業生との懇談会(高1・2)といったプログラムを通じて、将来就きたい職業を具体的にイメージさせます。高2・3では、教科別、テーマ別の講座を用意した夏期講習を実施するなど、サポート体制を整えています。

 最後に、一橋大学に在学中のOBが登場。在学中に所属していたサッカー部の活動と、勉強との両立や、受験勉強が本格化した高2以降の気持ちの変化などについて語り、桐朋生の6年間を垣間見ることができました。

 閉会後は、配布された構内図を手に校舎内を自由に見学。多目的ラウンジには、約30種類もの同校オリジナルの教材や自由研究作品集が展示されていて、熱心に目を通す保護者の方もいました。

イメージ写真 大きな窓越しに「みや林」を望む図書館には、6万5000冊を超える蔵書があります

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