受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

文教大学付属中学校

2019年7月9日(火)

独自のキャリア教育と学習サポートで未来を描き、学ぶ意欲を育てる

 「人間愛」を教育理念に掲げる文教大学付属中学校・高等学校は、「慈愛の心」「輝く知性」「世界に飛翔する力」を兼ね備えた生徒の育成をめざしています。同校は文教大学の付属校ですが、生徒の多くは難関校を志望し、他大学に進学しています。

 この日、説明会であいさつに立った校長の戸田弘美先生は、「本校では、学習・生活・進路、すべての根幹に“人間愛”という一本の芯が通っています。相手の立場に立ち、思いやりや感謝の気持ちを持つことを常に伝えているため、穏やかで優しい心を持った生徒が多いのが特徴です」と話しました。続いて、教育目標である「慈愛の心」「輝く知性」「世界に飛翔する力」の三つの力を培うための取り組みを紹介。オーストラリア短期語学研修(中2~高2)、オーストラリア中・長期留学(高1・2)、セブ島英語研修(中1~高2)、台湾の大学進学に向けた中国語講座(中1~高3)など希望者対象のプログラムが充実しており、グローバル人材を育成する体制が整備されています。一方で、戸田先生は「英語力も必要ですが、何より大切なのは『自分を高める』ことです。問題意識を持ち、知識を身につけて広い視野を持ってほしいですね」と語ります。そのために週1回のテレビ朝礼では、時事問題など幅広いテーマについて、多くの情報を提供し教養を高めているとのことです。

 学習意欲を向上させるためのキャリア教育にも力を入れています。リクルートと共同制作した教材『NEWTON』を活用した同校のキャリア教育プログラムは、2018年度に文部科学大臣表彰を受賞しました。戸田先生は「将来の自分はどう生きたいか、そのためにどう学ぶかを考え、知的好奇心を持って学ぶことが自分を高めることにつながります。学力が高いだけではなく、心が豊かで信頼される人を育てる学校でありたいと考えています」と結びました。

 次に、副校長の神戸航先生から2020年度入試と教育内容についての説明がありました。入試日程に変更はありませんが、定員の配分を見直し、2019年度入試では男女10名だった2月4日午前の第5回入試の募集人員を増やす予定とのこと。神戸先生は「2012年からさまざまな学校改革を行ってきた結果、受験者数は2倍以上に増え、入学者数も定員を超えるほどになりました」と話します。そして、「受験者数・入学者数の増加は本校の教育内容への期待から起きている」として、学習面での取り組みを紹介しました。その一つが「文教ステーション」という独自の学習システムです。放課後に学習塾の専任チューターが常駐し、生徒一人ひとりの理解度に合わせて指導します。部活動の後に受けることもでき、高2まで必修となっています。神戸先生は「運営スタッフと教員が密にコミュニケーションを取っているため、授業と連携して学習効果を高めることができています」と説明しました。

 また、中学生対象の「ナナガク みらいTime」は、週2時間、全員が放課後に講習を受けるというものです。英検®対策講座や「オンライン英会話」、ネイティブ講師との「ライブ英会話」などがあり、生徒はそれぞれの興味・関心に合わせて学びます。神戸先生は、「希望制ではなく、全員参加で学習することにより、勉強に対するモチベーションが統一され、授業を受ける姿勢が変わりました。ほかにも朝10分間の『アサガク』など、自学自習を習慣づける学習サポート体制が整えられています」と手厚い指導体制について説明しました。

 思考力・判断力・表現力を養うためにICTの活用にも力を入れています。全教室に電子黒板を導入したのに加え、今年度入学した中1生と高1生は、1人1台のタブレットPCを授業で使用するようになりましたが、神戸先生はその効果を実感しているそうです。また、中学生の宿泊プログラム「トリニティキャンプ」などの体験学習をはじめとする多くの行事を通して、協働力が育まれていきます。生徒たちはそうした取り組みの際にも、ICTを活用してポートフォリオを作成しています。学校の内外でのさまざまな経験を各自がまとめ、その情報を他の生徒や先生と共有することで気づきを得て、新たな学びにつなげているそうです。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

イメージ写真 2016年に完成した、明るく開放感のある新校舎は、社会という大海原に出航する準備をする「PORT(港)」をコンセプトにデザインされたそうです

www.bunkyo.ac.jp/jsh/ 別ウィンドウが開きます。

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