受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

武蔵中学校

2019年7月1日(月)

知的好奇心を刺激し「自ら調べ自ら考える力」を養う

 1922年に開校した国内初の私立の7年制高等学校を前身とする武蔵高等学校中学校。2022年に百周年という節目を迎える同校では、「学びの水脈と対話の杜」というコンセプトで校舎新築に伴うキャンパス整備が行われ、今年3月にすべての工事が完了。最新の設備がそろう充実した教育環境を舞台に、次なる百年に踏み出します。

 なかのZERO小ホールで行われた説明会では、冒頭でサピックス教育情報センター部長の広野雅明先生が、最近の同校の出題傾向を解説。合格者の偏差値の推移や、併願パターンなどに触れながら、「思考力・記述力を必要とする問題が多く出題されます。解答に至る途中経過も採点対象となるため、考えた過程を答案にしっかりと記しましょう」とアドバイスを送りました。

 続いて登壇したのは、この4月に校長に就任した杉山剛士先生です。同校の卒業生でもある杉山先生は、「先行きが不透明な時代を生きるこれからの子どもたちに不可欠なのは、自立した人間として主体的に判断し、多様な人々と協働する力です。真に信頼され、尊敬されるリーダーの育成が求められる今、本校だからこそ果たせる役割と可能性があります」と話しました。

 創立以来、同校は「東西文化融合のわが民族理想を遂行し得べき人物」「世界に雄飛するにたえる人物」「自ら調べ自ら考える力ある人物」という「三理想」を建学の精神に掲げています。そのなかで、杉山先生は「自調自考」の教えを挙げ、「本校には『自ら調べ自ら考える力』がおのずと身につけられる校風があります。生徒の知的好奇心を引き出し、仲間と共に体験する学びを大切にしていきます」と結びました。

本物に触れ、自主性を養う独自の取り組みを実践

 次に、広報委員長の小池保則先生が登壇し、教育の特色について説明しました。「自ら考える」「本物に触れる」「生徒が主役」の実践例として、理科の授業内容を紹介。ペットボトルのキャップを使った顕微鏡づくりの実験や、濯川が流れる緑豊かなキャンパスでは生物観察、土壌の分析、落ち葉の観察などが行われています。国語では「原典」に触れることを重視し、江戸時代や明治時代の文章を原文で読んで変体仮名を学ぶそうです。

 小池先生は自主性を養う〝仕掛け〟として中1の山上学校(林間学校)を挙げ、「山登りは生徒たち自身がコースを決め、道を探して歩きます。教員は彼らの行動を見守るだけです」と説明しました。さらに今年度からは、中2全員が参加する民泊実習を群馬県みなかみ町で実施。日常と離れた環境でさまざまな人々と交流し、視野を広げます。

 さらに、国際社会への好奇心を言語から広げる取り組みも確立されています。中3の1年間は第二外国語を必修としており、ドイツ語・フランス語・中国語・韓国朝鮮語から希望する言語を選択して学習。高1・2でも希望制で中級コースと上級コースを履修でき、ドイツ、オーストリア、フランス、イギリス、中国、韓国にある提携校で学ぶ国外研修制度も用意されています。そのため、海外の大学に進んだ卒業生も多く、海外進学希望者のための情報提供や出願書類作成支援などのサポート体制も万全です。ネイティブ教員が個別相談に応じるほか、海外大学担当者による説明会、武蔵大学の留学準備講座を実施。同校独自の奨励金制度なども整備されています。

イメージ写真 緑豊かで落ち着いた雰囲気のキャンパス。濯川の北側を大学が、南側を高校・中学が使用しています。大学図書館は、中高生も利用できます

www.musashi.ed.jp/ 別ウィンドウが開きます。

ページトップ このページTopへ